前回ロシア大会と同様に、カタールW杯のチケット販売でも導入される「公式リセール」
特にアナウンスなく開始したため気づいてない方も多いと思うのですが、実は第2回先着販売の後半8/2から公式リセールが始まっています。最終販売の期間にも再度公式リセールが行われる予定です。
リセールはチケットをキャンセルしたい場合はもちろん、買う側にとっても一般販売で売り切れたチケットを買うことができる非常に便利なシステムです。特に今大会は1日に複数観戦可能な1都市集中開催になるので、追加でチケットを買い足したいと考えてる方も多いと思います。
そこで、今回は公式リセールでチケットを購入・出品する方法から、売買手数料などリセールする際の注意点や買いやすいタイミングまで徹底解説します!
【おさらい】カタールW杯のチケット販売スケジュール
まずはこれまで行われたチケット販売のスケジュールを改めておさらいしておきましょう。
カタール大会の販売スケジュール
- 第1回販売
- 1月19日19時〜2月8日19時:抽選販売
- 3月8日19時:当落発表
- 3月21日19時:支払期限
- 3月23日19時〜3月29日19時:先着販売
- 第2回販売
- 4月5日18時〜4月28日18時:抽選販売
- 5月31日:当落発表
- 6月17日18時:支払期限
- 7月5日18時〜8月16日18時:先着販売
- 8月2日〜8月16日18時:公式リセール
- 最終販売・公式リセール
- 9月27日18時〜:先着販売
- 開始日未定:公式リセール
第2回販売の先着販売期間では、販売期間中の8月2日から公式リセールシステムが開始されました。その後は大会前に直前販売という形式で最後の先着販売があり、同時期にリセールシステムも再開されるという流れになる予定です。
カタールW杯の日程やスタジアム、チケットの種類や値段などの基本的な情報は以下の記事に詳しくまとめているので、まだ読まれていない方は合わせてご覧ください。
公式リセールプラットフォームとは
そもそも公式リセールとは、転売対策のためにFIFAが間に入ってファンからのリセール出品の受付や再販売を行うシステムのことです。
これにより試合に参加できず不要になった場合もキャンセルすることができ、買い手も売り切れたチケットを正規価格で手に入れることができるようになります。
日本ではあまり馴染みがないかもしれないですが、欧州サッカーのリーグ戦やW杯やEUROなどの国際大会では当たり前に導入されています。最近だと日本代表戦やPSG来日ツアーでも転売対策やSNS詐欺が問題になっていたので、日本国内でももっと普及していってほしいですね。
公式リセールでのチケット購入・出品方法について
では、第2回販売期間に行われた公式リセールの内容をもとに、リセールでチケットを購入する方法と出品方法を紹介します。
- 公式リセールプラットフォーム→https://resale-intl.fwc22.tickets.fifa.com/
公式リセールでの購入手順
公式リセールの販売ページは、FIFA公式サイトのリンクから直接アクセスするか、チケットポータルのメニューにある「RESALE PLATFORM(リセールプラットフォーム)」をクリックすれば入れます。
あとは特別な手続きはありません。通常の先着販売と同じ要領で販売されている試合の中から買いたい試合を選んで、カテゴリー・枚数を選択してカゴに入れます。
全て選んだら観戦者の情報を入力して支払い手続きを進めるだけでOKです。
販売ページは他のファンからチケットが出品されたり、カゴから開放されたタイミングで随時復活するシステムなので、アクセスしたときに目当ての試合がなかったりしてもこまめにチェックしておくと良いでしょう。
公式リセールでの出品(キャンセル)手順
次にリセールでチケットを出品する手順について。
チケットポータルのメニューに「Ticket to resall(チケットをリセールに出す)」のリンクがあるのでここをクリックします。
購入済みのチケットが一覧に出てくるので、売りたいチケットのセレクトボックスにチェックを入れ、右下に表示される「RESALE 〜 TICKET」ボタンで次に進みます。
あとはリセールが成立した場合の手数料が差し引かれた返金予定の金額を確認し、「SUBMIT FOR RESALE(リセールを提出する)」をクリックすればOK。
私はリセールに出してないのでこれより先には進めないですが、あとはチケットが売れるのを待てば大丈夫です。
公式リセールの手数料や出品時の注意点について
では、ここからは公式リセールの手数料や主に出品者側の注意点について紹介します。
手数料は出品者・購入者ともにチケット価格の5%
公式リセールの手数料は、出品者・購入者ともにチケット代の5%か2QAR(カタールリヤル)より高い方の料金が請求されます。一般チケットだと40QARより安いチケットなどないので、必然的に5%手数料がかかると考えれば良いです。
出品者側は手数料が返金金額から差し引かれ、購入者側は支払い時に合計金額の5%を追加して請求されます。
今は円安が進んでいて4月頃と比べるとレートは10%以上ドルやカタールリヤルは上がっているので、第1回販売で買ったチケットを今売ると手数料を差し引いても儲かっちゃいますね。逆にこれからリセールでチケットを買おうとすると割高になるのが辛い(笑)。
ちなみに前回ロシア大会は紙チケットだったため国際便でチケットを返送する送料を負担するのが地味に大きかったのですが、デジタルチケットなら手軽にキャンセルできるのでありがたいですね。
払い戻しは販売期間終了後30日以内
払い戻しはリセール期間終了後30日以内にクレジットカード会社に返金されるとのことです。
今回の販売期間中であればその後に、次回の最終販売時であれば返金が受け取れるのは大会終了後になると考えられます。
購入者本人のチケットを出品する場合は観戦者全員分の出品が必要!
ここは重要な点の一つで、購入者本人名義のチケットをリセールに出す場合と、同伴者のチケットを出す場合で条件が変わってきます。
同伴者のチケットであれば、個別にリセールすることができるのですが、同伴者分は残して本人分だけをリセールするということは不可能で、試合単位でまとめて全員分のチケットを出品しなければなりません。
購入者本人分だけ提出しようとすると、以下のように試合の全チケットを選択するようにアラートが出ます。
リセールの出品取消はできる?
一度リセールに出したチケットも、買い手が見つかる前であれば出品取消することができます。
自分はリセール出してないため実際の画面は分かりませんが、チケットポータルの「My Tickets」から、チケット横の「REMOVE FROM RESALE(リセールをやめる)」をクリックして出品キャンセルすることができるとのことです。
また出品キャンセルした場合は、観戦者の情報がリセットされるので再度個人情報を登録する必要があります。
TSTやCSTのチケットは再販できる?
公式リセールには個別チケットだけでなく、FSTなどのセット販売で買ったチケットも試合毎に出品することができます。
しかし、第1回販売で売られていた決勝ラウンドまでチーム単位で購入するTSTや、第2回販売のCSTの場合はそのチームの決勝ラウンド進出が決まるまでリセールできません。
というのも売られる際は個別チケットとして売られるため、1位突破か2位突破になるかでどの試合のチケットになるか確定しないためです。また、CSTに関してはそもそもそのラウンドに進まなかった場合は自動払戻しになるので、チームの突破が決まった場合しか出品できないようになっています。
逆に買う側からみてみると、グループステージ終了後にはこういったサポーターチケットをようやく売りに出せるようになったという人も続出するため、決勝ラウンドのチケットもまだまだ買うチャンスが出てくるようになるというわけです。
リセールに出したチケットが売れなかった場合は?
また、リセールは必ずしも売れるというわけではないので、グループステージの不人気の試合で出品するのが遅いとリセールが成立しない場合もあり得ます。その場合はもちろん返金されません。
とはいえ、早めに出品しておけばよほど売れないということはないのであまり心配しなくて良いです。日本対コスタリカの試合などは常時リセールに残っていますが、流動的に売りも買いも発生しています。念のためリセールで売れ行きの悪そうな試合は参加できないと決まったら早めに出品しておくようにしましょう。
公式リセールで買いやすいタイミングは?連番購入や座席指定はできる?
第2回販売で行われているリセールはまだ大会まで時間があるというのもありますが、そもそも公式からアナウンスが出ていないので気づいていない方も多くあまりチケットも出ていません。
チケットが復活するタイミングは、リアルタイムというわけではなく運営側の裁量で決められるということで、決まった時間に一気に追加されている感じも若干しています。一度消えてもカゴから開放されてまた買えるようになるので、辛抱強くサイトにアクセスするのが重要です。
買いやすい時期で言えば、やはり試合が近づいてきた直前のタイミングであると言えます。特に決勝ラウンドは対戦カードが決まっていない状態で買うことになるので、グループステージが終わったタイミングで売り買いがかなり活発になります。決勝は流石に厳しい争奪戦になりますが、1人か2人観戦なら人気試合も試合直前に買える可能性が十分あります。
ワールドカップに限らず海外サッカーのチケットはキックオフ直前までリセールで買えるチャンスは残っているので、粘り強く販売状況をチェックするようにしましょう。
また、最終販売の段階に入ると座席も決まってくるので購入時に席位置が分かるようになります。
これは1人観戦であれば選別できるのでメリットにはなるのですが、2人以上だと連番がなかなか出てこなかったりと苦労する可能性が高いです。人気試合で特に3人以上で観戦する場合はあまり連番にこだわり過ぎず、妥協してバラバラの席で個別で買うことも選択肢に入れておいた方が良いでしょう。
まとめ
今回は第2回販売と最終販売で行われるカタールW杯公式リセールシステムについて解説しました。
公式リセールは日本でしかサッカー観戦したことない方だとあまり馴染みがないかもしれませんが、海外サッカーでは当たり前に導入されており、買う側も売る側にもメリットが多い有用なサービスになります。
旅行をキャンセルすることになった場合は今回紹介した注意点に気を付けてキャンセルするようにしましょう。
そして、これからリセールでチケットを買いたいという方も、キックオフ直前まで粘るつもりでこまめにサイトをチェックしてみてください!
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