カタール入国の際に提示が必要とされていたPCR検査の陰性証明書が、遂にワールドカップ開幕直前の11月1日より撤廃されることが決定しました!!
これまでカタールに渡航する場合は陰性証明書だけでなく、ワクチン接種証明書やEhteraz事前申請、現地SIMカードを使ってEhterazアプリをダウンロードして有効化するなど、コロナ対策のため様々な規制が設けられていました。
段階的に緩和されてはいたものの、W杯現地観戦を予定していたみなさんにとっては情報を追うのが大変で、準備に不安を抱えていた方も多いと思います。
そこで今回は、11月1日から施行される最新の入国制限ポリシーをもとに、カタール渡航に必要な書類・申請などを改めて整理してお伝えします!
記事内の情報は10月27日時点の情報になります。最新の入国制限ポリシーは、カタール保健省HPをご確認ください。
日本からカタールへ出発時の準備について
パスポートなど海外旅行に当然必要なものを除いて、カタールへ渡航するのに必要なものはHayya Cardの承認で得られる入国許可証のみになりました。
カタール渡航に必要なもの
- Hayya Entry Permit(Hayya入国許可証)
→Hayya Cardの申請が承認されることで取得可能
早めにHayya Cardを手にしている方は、おそらく10月26日ごろにHayya事務局からメールで添付された許可証が届いていると思いますが、申請時期によってはまだメールが来ていない方もいるようです。
入国許可証はHayya Cardとは別物のようなので、必ずプリントアウトして持参するようにしましょう。
またHayyaアプリでは「Hayya Card」→「Hayya Entry Permit」からデジタル版の入国許可証を表示することも可能です。
Hayya Card本体の方はスタジアム入場時など現地観戦に必須のアプリになるので、事前にダウンロードするようにしてください。
もしまだHayya Cardの申請をしていないという方や、承認が完了していない場合は、以下の記事を参考に申請手続きを完了させるようにしてください。
念の為、過去のもの含めてこれまでカタール入国に必要とされていた以下のような書類・申請は一切不要になったので安心してください。
×不要になったもの
- 出発48時間前PCR検査(あるいは24時間前RAT検査)の陰性証明書
- ワクチン接種証明書
- Ehteraz事前申請
- (おそらく不要?)Ehterazアプリのダウンロードと有効化
10月26日朝の入国許可証のメールにはまだ陰性証明書も必須と書かれてたので諦めかけてましたが、夜のカタール保健省の発表で撤廃が決まりました。
48時間以内にPCR検査を受けて結果を受け取るってのはやはり時間的にかなり手間なので本当に安心しました!日本国内で受検できるPCRセンターの情報も調べ始めてそろそろ記事にまとめないといけないなと思ってたのでよかったです。
ただ、一番下のEhterazアプリだけは11/1から施行される入国制限ポリシーの中でも曖昧な記載となっており、旅行者も必須なのか微妙な状況です。カタール国内の規制緩和に伴い、一応入国ルールの記載も今までは「到着時に有効化が必要」となっていたのが「医療機関に入る場合は必要」という記載に変更されています。
つまり、今まで空港入場時に必要だったEhterazアプリのグリーンステータスの提示が不要になったということなので、おそらくこれもやらなくていいんじゃないかという気がしています。
11月に入ればより正確な情報が分かりそうですが必要な場合も出発前にやることはアプリをダウンロードしておくことだけなので、とりあえずインストールしておけば無難かと思います。(追記:11月以降に入国された方の情報では、特にEhterazアプリの提示は求められなかったようです)
余談:カタール国内のマスク着用ルールも緩和が決定!
また、最近カタール国内のマスク着用ルールも緩和が発表されていまして、基本的に医療機関内以外はマスク着用不要になりました!
これまでは公共交通機関や空港などの屋内では着用義務がありましたが、今後はマスクをつける必要はありません。もちろん感染対策という意味では個人の判断でマスクは着用すればよいかと思います。
カタールから日本帰国時の準備について
次に日本帰国時の準備について。
カタールに限らず日本に帰国する場合は、こちらも11月1日から現在のMy SOSが統合される「Visit Japan Web」の事前申請を帰国前までに済ませていけばOKです。
有効なワクチン3回接種を済ませていれば、ワクチン接種証明書と個人情報を登録するだけで申請することができます。ただし日本の水際対策についても今後変更される可能性もありますので、最新情報は厚生労働省HPをご確認ください。
日本帰国に必要なもの
- Visit Japan Web – 入国手続きオンラインサービス
- ワクチン接種証明書
- 陰性証明書(ワクチン接種回数2回以下の場合のみ)
ちなみにVisit Japan Webというのは、「入国審査」、「税関申告」に加えてMySOSで提供されていた「検疫(ファストトラック)」の機能が追加されたサービスになるとのこと。11月1日にシステムアップデートされるそうなのでそれ以降に新規登録してみようかと思ってます。
僕が9月にヨーロッパ旅行から帰国したときはMySOSのファストトラックはスムーズだったものの、税関は専用アプリが別で従来の紙のままだと結構待たされることになったので、全て統合されたのは非常にありがたいです。
2022/11/3:追記
実際に初日に申請して2日後の11/3に検疫手続事前登録が承認されました。税関申告もすでに登録可能で、持込品の内容が変わった場合もあとで変更できそうです。
手続きはMySOSのときと全く同じで、帰国前までに申請すればOKです。
帰国日2週間以内の方優先で審査してるとのことで少し時間かかりましたが、帰国便が決まってれば出発前でも申請できるので初めて登録する方は早めに済ませておくと安心かと思います。
(2022/11/16:追記)ワクチン接種2回以下の方も特別措置でカタールから帰国時のPCR陰性証明書が不要に
外務省とカタール大使館はW杯期間中の特別措置として、有効なワクチン接種証明書を取得していない方についても、日本帰国時に検疫で抗原検査を受ければPCR陰性証明書を不要とすると発表しました。
検査結果が陰性ならその場で解放されて公共交通機関を使って帰宅することができます。(陽性の場合は検疫所が手配する宿泊施設での療養が必要)
もしカタールでPCR検査を受けて陽性発覚した場合は現地で5日間隔離する必要になってしまうため、今のカタールで宿泊施設を手配するのは明らかに困難であることからも外務省としては然るべき対応かなとは思います。
対象の方は日本到着4日前までにカタール大使館にメールで申請を行い、現地ドーハ市内のDECC内に設置された国際領事サービスセンター(ICSC)の中の日本大使館ブースでレターを交付してもらう必要があります。
レターがないと帰国便に乗ることすらできないので、対象の方でPCR検査を現地で受けない場合は必ず忘れずに申請するようにしてください。
まとめ
今回はカタールW杯現地観戦される方のために、2022年11月時点のカタール渡航関連情報と必要な準備についてお伝えしました。
現在は陰性証明書等も一切不要で、シンプルに「Hayya Card」の申請とパスポートだけ用意しておけばカタールには行けるという状況になっています。
正直開幕1ヶ月前を切っていたのでPCR検査は必要だと覚悟していましたが、まさかまさかの大逆転でしたね。これで現地観戦の唯一の不安材料がなくなったんじゃないでしょうか!
開幕に向けて現地観戦に役立つ情報を今後もまとめていこうと思うので、ぜひ今後もブログやTwitterチェックしてもらえたらと思います!