2024年夏にドイツで開催される「欧州大陸選手権、UEFA EURO(ユーロ)2024」
4年に一度ヨーロッパNo.1の代表チームを決める国際大会であり、海外サッカーファンであれば一度現地観戦したいという方も多いでしょう。
僕も前回大会はチケット確保していたものの、コロナで1年延期となってしまい断念したので、今回こそリベンジしようと計画を進めています。
そこで今回は、EURO2024のチケット購入方法について、公式サイトの情報と前回EUROのチケット購入した経験をもとに、W杯、CLなど海外サッカーを約70試合現地観戦してきた僕が徹底解説します!
さらに、EURO2024の大会日程やスタジアム情報から、ドイツへの航空券、鉄道などの移動手段といった現地観戦情報についてもまとめて詳しくお伝えします。
はじめに

当ブログでは「EURO2024現地観戦完全ガイド」として、海外サッカー観戦初心者の方でも個人手配で現地観戦旅行に行くことができるよう、実体験をもとにチケット購入方法から現地観戦に役立つ情報をまとめていく予定です。
前回のカタールW杯でもブログやTwitterで情報発信していた経験をもとに、来年のEUROをはじめパリ五輪、コパ・アメリカ、アジアカップのチケット情報をお伝えします。
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Follow @FootyTix_by_GMEURO2024のチケット販売について

では早速、EURO2024のチケット販売について。
2023年4月時点で判明している情報は、一般販売開始が2023年10月3日であるということだけです。
EURO2024チケット販売スケジュール
- 10月3日〜:一般販売開始
いつもだと大会の1年ほど前からチケット販売があるのですが、今回は思っていたより遅めに設定されています。とはいえ、事前に販売時期を伝えてくれるのは非常にありがたいですね。
参考)前回大会はどうだった?EURO2020のチケット販売の流れと料金
EURO2024のチケット販売詳細が発表されるまでの参考情報として、前回大会のチケット販売の流れをお伝えします。
参考)EURO2020チケット販売スケジュール
前回大会では以下のようなスケジュールでチケット販売が行われました。
(前回)チケット販売スケジュール
- 2019年6月12日〜7月12日:第1回抽選販売(一般)
- 2019年8月11日:第1回抽選結果発表
- 2019年8月下旬:第1回落選者向け先着販売
- 2019年12月4日〜18日:第2回抽選販売(一般/出場国サポーター向け)
- 2020年2月下旬:第2回落選者向け先着販売
- 2020年3月上旬:公式リセール
と言っても明確に全体のスケジュールが判明してたわけではなく、一つ一つ販売が終わるごとに「落選者向けには先着販売があるのでメールをチェック!」とか「次はサポーター向け抽選販売開始!」と急に次の購入機会が始まる感じでしたので、常に情報をキャッチアップしていく必要がありました。
みなさんご存知の通り、EURO2020は3月に開催延期が発表されたのでその後のリセールなどはちょっと追えてないですが、通常であれば試合直前まで先着制の公式リセールが実施されます。
僕の場合はというと、ラウンド16と準々決勝のチケットをカテ3で申し込んで第一回の抽選販売では外れたものの、サイレント形式で始まった先着販売で確保することができました。今回はどうなるか分かりませんが、公式サイトで詳細が発表されたら前回の経験を踏まえて攻略していきたいと思ってます。
参考)EURO2020チケット価格
続いて前回大会のチケット価格について。ミュンヘンなど欧州主要都市で行われた試合の値段は以下の通りでした。
(前回)チケット価格
- グループステージ&ラウンド16
- カテゴリー3:50€
- カテゴリー2:125€
- カテゴリー1:185€
- 開幕戦&準々決勝
- カテゴリー3:75€
- カテゴリー2:145€
- カテゴリー1:225€
- 準決勝
- Fans First:85€
- カテゴリー3:195€
- カテゴリー2:345€
- カテゴリー1:595€
- 決勝
- Fans First:95€
- カテゴリー3:295€
- カテゴリー2:595€
- カテゴリー1:945€
準々決勝までのカテ2,3であればそこまで高くなかったので、学生でも手は出しやすい値段ではありました。
決勝トーナメントになるとチケットは取りづらくはなりますが、高額なカテ1,2は倍率低いようで準決勝や決勝でも当選されてる方が結構いた印象です。
EURO2024の大会基本情報

続いてEURO2024ドイツ大会のスタジアムと試合日程は既に決まっているのでここで確認しておきましょう。
開催都市・スタジアム

<UEFA公式サイトより画像引用>
まずEURO2024の試合会場となるスタジアムについて。ドイツということでブンデスリーガのクラブの本拠地でもある以下の10のスタジアムが使用されます。
EURO2024スタジアム
- オリンピア・シュタディオン(ベルリン/70,000人収容)
- アリアンツ・アレーナ(ミュンヘン/67,000人収容)
- ジグナル・イドゥナ・パルク(ドルトムント/66,000人収容)
- フェルティンス・アレーナ(ゲルゲンキルフェン/50,000人収容)
- メルセデス・ベンツ・アレーナ(シュトゥットガルト/54,000人収容)
- ライン・エネルギー・シュタディオン(ケルン/47,000人収容)
- ドイチュ・バンク・パルク(フランクフルト/48,000人収容)
- フォルクス・パルク・シュダディオン(ハンブルク/50,000人収容)
- メルクール・シュピール・アレーナ(デュッセルドルフ/40,000人収容)
- レッドブル・アレーナ(ライプツィヒ/42,000人収容)
開幕戦はミュンヘンのアリアンツ・アレーナ、決勝はベルリンのオリンピア・シュタディオンで開催されます。
デュッセルドルフのスタジアム以外は2006年のドイツ・ワールドカップでも使用された会場でどれもキャパシティは4万人以上。ドイツW杯決勝や2015年のCL決勝でも使われたオリンピア・シュタディオンは陸上トラック付きですが、他はサッカー専用スタジアムばかりなのもいいですね。
バイエルンやドルトムントのスタジアムはリーグ戦だとチケット取りづらかったりするので、まだ行ったことない方にはぜひ訪れてみて欲しいです!外観もカッコよくて見るだけでもテンション上がること間違いなしです。
試合日程

グループステージ〜決勝の試合日程については以下の通り。(PDFはこちらからダウンロードできます)
キックオフ時間は組み合わせ決定後に判明するため、2022年4月現在未定です。
- グループステージ
- 6/14(金)〜6/26(水)
- ラウンド16
- 6/29(土)〜7/2(火)
- 準々決勝
- 7/5(金)〜7/6(土)
- 準決勝
- 7/9(火)〜7/10(水)
- 決勝
- 7/14(日)
今大会は選手・ファンの移動を少なくするため、各開催都市を3つのクラスター(地区)に分け、グループステージでは各チームが3地区のうち2地区の都市の内のいずれかで試合を行うように考慮されています。
各地区の振り分けは以下の通り。
- 北・北東地区︰ハンブルク/ベルリン/ライプツィヒ
- 西地区︰ドルトムント/デュッセルドルフ/フランクフルト/ゲルゲンキルフェン/ケルン
- 南地区︰フランクフルト/ミュンヘン/シュトゥットガルト
長期間滞在するなら交通の便もよいフランクフルトかデュッセルドルフあたりを拠点にするのが良さそう。
ちなみに決勝戦翌日の2024年7月15日(月)は日本は祝日なので、3連休利用して弾丸でファイナル観戦ってのもできそうです。
本大会の出場国は?組み合わせ抽選会はいつ?
EURO予選は2023年3月〜11月にかけて行われているため、開催国のドイツ以外はまだ出場国は決まっていません。
組み合わせ抽選会は2023年12月2日に行われる予定。よって、こういった国際大会だとあるあるですが、初回のチケット販売は出場国が決まっていない状態で申し込むことになります。
現地観戦計画の参考情報

最後に、現地観戦を計画するのに参考になる航空券や鉄道などの情報を過去にドイツで現地観戦した経験をもとに紹介したいと思います。
航空券

日本-ドイツの直行便路線
日本からドイツに直行便で行こうとした場合、JAL、ANA、ルフトハンザ航空の3社どれかになります。
2023年4月時点の各社の運行状況は以下の通り。
- JAL
- 成田-フランクフルト:毎日1便運航
- ANA
- 羽田-フランクフルト:毎日2便運航
- 羽田-ミュンヘン:週4便運航※2023年6月より
- ルフトハンザ
- 羽田-フランクフルト:毎日1便運航
- 羽田-ミュンヘン:週3便運航
- 関空-ミュンヘン:週3便運航
今回調べてみて知ったのですが、ドイツに行くにはJAL系よりもANA系の方が圧倒的に有利ですね。ルフトハンザ航空はANAと同じスターアライアンスなので、ANAマイルで予約することもできます。羽田から飛べるってのも嬉しい。
ちなみにコロナ前はANAは羽田-デュッセルドルフ直行便、ルフトハンザが中部-フランクフルト直行便も飛ばしていました。2023年度ダイヤ発表時点ではまだ再開予定はありませんが、徐々に運行再開されている路線は増えてるので、2024年になればさらに直行便が増えてる可能性もありそうですね。
有償航空券の場合
普通にドイツまでの航空券を買おうとした場合、今はヨーロッパ行きの航空券は非常に高くなってるので直行便だと軽く20万円以上はかかります。
節約するならアジアや中東の航空会社の乗り継ぎ便を利用することになると思いますが、それでも安くて15万〜20万円は必要です。コロナ前なら安いチケット探せば10万円以下でヨーロッパに行けましたが今は本当に航空券が高い…。
来年になれば状況は変わるかもしれないので、お金を払って航空券を買うならあまり急ぐ必要はなく、数ヶ月前まで様子を見ていた方がよいでしょう。
マイルを使った特典航空券の場合
航空券代が高い今、やはりおすすめはマイルを貯めて航空券を発券することです!
マイルを使えば燃油サーチャージは掛かるものの、航空券代をタダにすることができますしキャンセル・変更も柔軟に可能、頑張れば夢のビジネスクラスに乗ることもできます。
実際に僕は先日のカタールW杯現地観戦旅行をはじめ、コロナ前の2020年のマンチェスターダービー現地観戦や2023年3月にもクラシコ現地観戦したヨーロッパ旅行もマイルをフル活用して全てビジネスクラスで行っています!
ANAマイルを使ったヨーロッパ周遊ビジネスクラス特典航空券を発券方法については、以下記事で紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
ANAマイルならANA・ルフトハンザ航空のどちらも予約できるのでおすすめですが、予約開始の1年前から争奪戦になりそうな気がしています。マイルを貯め始めるなら早めに動き出さないと間に合いません。
JALも直行はフランクフルト行きの1本しかないですが、ANAと比べるとJALマイルの特典航空券の方が取りやすいイメージはありますね。
交通機関

複数試合観戦するとなると、別の都市の試合会場に移動しなければならないこともあると思います。
飛行機以外だと鉄道(DB、FlixTrain)または長距離バス(FlixBus)が主な選択肢になります。
ドイツ鉄道「DB」
ドイツでは高速列車ICEなど鉄道網が発達しており、ドイツ鉄道「DB(Deutsche Bahn)」のサイトから簡単に予約することができます。
ICEに乗ればミュンヘン-フランクフルトは約3時間半、ベルリン-フランクフルトなら約4時間くらいで移動可能です。
ドイツ鉄道は早割だと正規料金の4分の1くらいの値段で買えたりするので、観戦する試合が決まったら早めに予約しておくのがおすすめ!
一番安い運賃のSuper Saver Fare(ドイツ名:Super Sparpreis)だとなんと€17.90から予約できます。500kmも離れたミュンヘン-ベルリン間でもこの値段で乗れるののですごいですよね!
一方でドイツ鉄道は結構時間通りに出発しなかった経験も多いので、変更不可の早割チケットを予約する場合は時間に余裕のある便を選んだ方がよいでしょう。
ドイツ鉄道が乗り放題になる「ジャーマンレイルパス」もありますが、数回程度の乗車ならお得さだけ考えると早割運賃で予約した方が安く済ませられます。でもジャーマンレイルパスなら都度予約もしなくてよいので、長期間滞在して試合観戦するのに何回も移動する方で楽さを求めるならおすすめです。
格安列車「FlixTrain」
実はドイツには国鉄以外にもFlixTrainと呼ばれる格安列車があります。
次に紹介するFlixBusの鉄道版で、運行開始した2018年から徐々に路線を拡大しており、ドイツ国内やスウェーデンでも列車を運行しています。予約方法はFlixBusと同じでWEBサイト・アプリから簡単に予約できます。
僕もコロナで行けず実際に利用したことはないのですが、前にベルリンからライプツィヒの試合を見に行こうとFlixTrainを予約したことがあります。

FlixTrainの特徴はなんといっても料金の安さ。
4時間もかかるフランクフルトからベルリンまでの列車でも早割なら€9.99で買うことができます!安い区間なら€4.99から購入できるという驚きの値段設定です。

FlixTrainもDBと同じく直前になり空席が埋まると価格上昇するので、安いチケットが見つかれば早めに確保した方が良いでしょう。
FlixTrainの注意点・デメリットとしては、運行している路線が限られていることと1日の本数がDBと比べて大幅に少ないことです。例えばベルリンとフランクフルトの間も1日3本しか走っていないですし、ミュンヘンからの路線もまだできていません。
それでもデュッセルドルフ・ケルン・ドルトムント・ゲルゲンキルフェン周辺や、ハンブルク-ベルリン-ライプツィヒ、ベルリン-フランクフルト-シュトゥットガルトを結ぶ路線もあるので、ミュンヘン以外ならユーロ観戦でも利用価値は非常に高いと思います!!
鉄道移動の場合はとりあえずFlixTrainにあるか検索して、ちょうどいい時間の電車がなければDBで探すという調べ方が良いと思います。
節約するなら長距離バス「FlixBus」もおすすめ!
「移動費をなるべく安く抑えたい!」という方なら、長距離バスの「FlixBus」がおすすめです!なんた最安€5から予約することがでします。
今やアメリカにも進出していて、長距離バスとしてはヨーロッパでは最も有名なFlixBusですが、ドイツで設立された会社ということでドイツ国内の移動にはかなり便利です。
FlixBusの予約方法・乗車方法については以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
僕もFlixBusにはドイツやオーストリア、イタリアなどで何度もお世話になりました。値段は安いにもかかわらず清潔で快適なので、時間に余裕があればかなりおすすめです。
ホテル
ホテルについてもEUROのようなビッグイベントがあるとホテル代が高騰したり、宿の確保が困難になるかもしれません。
安くていいホテルが見つからない場合はAirbnbも活用するのがおすすめ。僕もロシアW杯やEURO2020のときは基本的にエアビーで宿を確保していました。
個人手配で海外行くのは初めてでホテル探しが不安・・・という方は以下の記事で比較サイトを活用したホテル選びのコツを紹介しているので参考にしてみてください。
まとめ

今回はドイツで開催されるEURO2024を現地観戦するために押さえておきたい大会情報から、チケット購入方法と観戦計画全般についてまとめました。
僕もブンデスの試合は過去にバイエルン、ドルトムント、シャルケ、フランクフルト、レヴァークーゼンの本拠地で現地観戦したことがありますが、ドイツはどのスタジアムも先進的かつキャパも大きくて観戦しやすい会場が多いので楽しみです。
今後はチケット販売の詳細が発表され次第、各販売フェーズ毎にチケット購入手順などをまとめていく予定ですので、興味ある方はブログやTwitterをぜひチェックしてみてください!
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