「マルカ」、「ビルト」、「ガゼッタ・デロ・スポルト」、、、
これらが何のことか分かった人は、きっと相当な海外サッカー通ですね!笑
そう、正解はヨーロッパのスポーツ新聞です!日本のサッカーニュース記事でも、配信元のメディアとして、見かけたりすると思います。
ヨーロッパには、サッカーをメインに扱うメディアがたくさんあり、サッカー記事が一面を飾っている新聞が街中で売られています。地下鉄で読んでいる地元の人たちも結構見かけますね。さらに、自分が試合観戦した翌日の新聞には、試合の写真やスコアも載っているので、記念のお土産にもなります。
そこで、コレクション好きの僕が、現地観戦の際に買った、ヨーロッパのサッカー新聞・専門誌全11紙を一挙紹介したいと思います!
ヨーロッパのサッカー新聞について
ヨーロッパのスポーツ紙は、サッカーをメインに扱っている場合が多く、他のスポーツが新聞の一面を飾ることは滅多にありません。国によっては、サッカー専門誌というものまであるほどです。
日本だと、野球をメインに扱ってるスポーツ紙はありますが、サッカーが常に一面に来るような全国紙はほぼないですよね。
以前、ポドルスキがドイツでのインタビューで
「最近、日本のクラブがAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を制覇したが、新聞ではスポーツ面の4ページ目という扱いだった。スポーツ面の第一面は競馬だったんだ。そして、2ページ目、3ページ目と野球が続き、ようやく4ページ目に小さくACLの記事と白黒のチーム集合写真が載っていた」
と語っていたように、日本ではまだまだサッカーの注目度が低く、 やっぱりヨーロッパとの歴史の差をどうしても感じてしまいます、、、
少し話が逸れてしまいましたが、ヨーロッパでサッカー観戦旅行に行ったときに観戦した翌日のサッカー新聞を買うと、試合のスコアや写真が一面に載ってたりして記念になるのでおすすめです。それに、ヨーロッパのサッカー新聞はデザインもカッコイイので、イタリア語やスペイン語で読めなくても楽しめちゃいます!
ここからは、現地観戦したときに新聞を買ってみようと思ってもらえるように、僕が今までに実際に買ったスポーツ新聞やサッカー専門誌全11紙を紹介したいと思います!
イングランド
デイリー・ミラー(Daily Mirror)
実はイングランドには、スポーツ紙というものがありません。その代わりに一般紙の裏面に、サッカーの話題を中心としたスポーツ欄が大きく掲載されていています。そして、その一般紙の中でも大衆紙と高級紙の2種類に分けられます。
大衆紙(タブロイド紙)とは、労働階級向けの新聞のことで、内容もゴシップや飛ばし記事が多く、記事の信憑性は低いと言われています。主なものでは、「デイリー・ミラー」や「デイリー・メール」、「ザ・サン」とかです。ザ・サンは最も発行数の多い大衆紙ですが、ふざけた記事が多くて、日本のサッカーニュースでありえない移籍話とかが流れてくると、だいたいザ・サンのものであることが多い。笑
一方で高級紙は、「ガーディアン」や「テレグラフ」などが有名で、記事の信憑性は比較的高いです。新聞の値段も大衆紙と比べると高めですし、政治や経済のニュースがほとんどを占めている一般紙なので、記念に買うには微妙だと思います。
写真は、シティにホームで0対3で負けた翌日のミラー紙の裏一面ですが、ヴェンゲルがうなだれている姿が秀逸ですよね!
フォー・フォー・トゥー(Four Four Two)
こちらはイギリスだけでなく、世界各国でも発行されている有名な月刊サッカー雑誌「フォー・フォー・トゥー(Four Four Two)」です!
雑誌名の由来はもちろん、イングランド伝統のフォーメーション“4-4-2”のことです。
選手や監督の独占インタビューや、様々なランキングなど面白い特集もあったりして、日本のニュースで取り上げられることも多いです。
僕が買った号では、シティの特集やファーガソンにまつわる裏話などが載っていました!
スペイン
マルカ(Marca)
お次はスペイン!サッカー大国だけあってスポーツ紙の内容はほとんどがサッカーに関するものですし、1ユーロで買えてしまうのもお手軽。
「マルカ(Marca)」はマドリード寄りで知られるスポーツ紙です。この写真は、ロナウドがハットトリックでアトレティコを粉砕したマドリードダービー翌日のマルカ紙ですが、一面はやはり3点目を決めたときのこのゴールパフォーマンス。アトレティコファンからするとかなり挑発的ですが、憎らしいほどカッコイイ…
さすがマドリードのクラブを中心に扱う新聞だけあって、この日の記事はこの試合に関する話ばかり。なんと全56ページ中の約半分25ページ分が、マドリードダービー1試合にフォーカスされた内容でした!笑
アス(as)
「アス(as)」もマドリード寄りで有名なスポーツ紙です。やはり内容はサッカーに関するものがほとんど。
写真はCLのパリ戦に勝利した時の一面で、やっぱり一面は2得点を決めたクリスティアーノ・ロナウド!僕が見る試合、毎回ロナウドが活躍してる気がする…、まあそれだけ毎試合のように点決めてますもんね。笑
ムンド・デポルティーボ(Mundo Deportivo)
マドリードの2大新聞が「マルカ」と「アス」なら、バルサ寄りのカタルーニャの2大新聞は、「ムンド・デポルティーボ」と「スポルト」ですね。
写真は、マルカ紙と同じマドリードダービー翌日のムンド・デポルティーボ紙ですが、あれだけのビッグマッチがあったにも関わらず、一面はスコアレスドローに終わった「バルセロナ vs マラガ」。これだけでも、バルサ中心の記事を徹底していることが分かります。
イタリア
ガゼッタ・デロ・スポルト(La Gazzetta dello Sport)
ヨーロッパで最も歴史のあるスポーツ紙、「ガゼッタ・デロ・スポルト」
ピンクの紙面が特徴で、日本のサッカー新聞「エル・ゴラッソ」がピンクの紙面にしているのも、ガゼッタを真似しているからです。
イタリアのメディアは、活躍すれば英雄、不調だと戦犯扱いにされるという手の平返しがすごい。本田もガゼッタには何度も酷評されてましたよね。選手のレーティングもよく話題になりますし、見てみると面白いです。ちなみに、評価は10点満点で平均点を6点とする採点です。
写真は、今年3月にイタリア代表 ダビデ・アストーリが急逝した翌日の新聞。実はこの日、ミラノダービーを観るために旅の最後にミラノに寄っていたのですが、セリエA全試合中止になって観戦することができなかったのです…。本当に衝撃的なニュースでした。
コリエーレ・デロ・スポルト(Corriere dello Sport)
イタリアで、ガゼッタの次に有名なのが「コリエーレ・デロ・スポルト」
「ガゼッタ・デロ・スポルト」がミラノに本社を置いているのに対し、「コリエーレ・デロ・スポルト」はローマに本社があるので、イタリア南部のチームに関する記事の信憑性が高いと言われています。
写真の新聞は、イグアインがユベントスに移籍後、初めてナポリと対戦した試合を観た翌日の新聞です。イグアインがナポリサポーターに激しいブーイングを浴びて、全く本来のプレーができなかったのが、とても記憶に残る試合でした!
ドイツ
ビルト(Bild)
「ビルト」はドイツで最も流通している全国紙で、一般紙ですがスポーツ欄ももちろんあります。
ドイツも選手の採点するのが好きで、最高点が1、最低点が6段階評価です。
写真はユベントス戦の翌日の紙面ですが、僕はチケットが買えずミュンヘンのバーで観戦していました。延長戦まで突入してバイエルンが逆転勝利するという好試合だったので、できればスタジアムで観たかった…
キッカー(Kicker)
「キッカー」は、月・木の週2回発行されるドイツのサッカー専門誌です。
木曜日に発行される号(写真左)は週末のプレビューが中心、月曜日に発行される号(写真右)では試合の結果がまとめられていて、記事のボリュームも厚めになってます。値段も木曜号は2ユーロで、月曜号2.8ユーロでした。
キッカーでも選手の採点がされていて、ビルトと同様に1〜6で数字が小さいほど評価が高くなる採点形式ですが、0.5刻みの11段階評価になっています。
フランス
レキップ(L’Equipe)
「レキップ」は、フランスで最も有名な日刊スポーツ紙です。
写真はスペインとの親善試合を観戦した翌日のレキップ紙。試験的にVARが採用された試合で、ビデオ判定によってフランスが得点を取り消され、相手のオフサイドも覆されて得点が認められるなど、2度も不利な判定を受けて0-2で敗れてしまいました。
見出しは、フランス語を直訳すると「ビデオに平手打ちされた!」という意味のようです。
フランス・フットボール(France Football)
最後は、フランスの週刊サッカー専門誌(毎週火曜発行)「フランス・フットボール」
あの「バロンドール賞」を創設した雑誌としてもかなり有名です。表紙もフランスらしくて、オシャレなものが多いです!
僕が買った号の表紙は、モナコ時代のムバッペ!当時はCLベスト16でマンチェスター・シティを撃破した直後で、まだ17歳だったムバッペが頭角を表したばかり。これを買ったときは、まさか2年後にフランスにワールドカップ優勝をもたらすスター選手になるとは思いもしませんでした…!
まとめ
今回は、ヨーロッパ各国のサッカー新聞や雑誌について紹介しました。ヨーロッパの新聞はデザインもカッコいいですし、国によって記事に特徴があるのも面白いです。
観戦した試合のスコアや選手の採点なども載っているので、現地でしか買うことのできない記念のお土産にもなります。
ぜひ海外サッカーを観戦した際は、旅行の思い出に現地の新聞を買ってみてください!