東京オリンピック観戦チケット春季販売について、先着販売に先立って整理券はがき抽選による先行窓口販売を実施することが発表されました！
これまで追加抽選を含む三度の抽選販売を行ってきた東京五輪のチケット販売。「ここに来てはがき抽選？」という驚きも若干感じつつ、その販売システムについて調べてみることにしました。
そこで今回は、はがきによる申込方法や購入可能なチケットなどの詳細と、同時に発表された今後行われる春季販売のスケジュールについてまとめていきます。
さらに、「1人複数口申し込むことはできるのか？」「当たった場合はどうやって購入するのか？」などの疑問点・注意点についても解説します。
ここまでのチケット販売についておさらい
まず、これまでの東京オリンピック観戦チケットの販売ついておさらいしておきましょう。
全体の販売スケジュールは以下の図のようになっています。赤く矢印で示した部分が今回の春季販売です。
<https://tokyo2020.org/jp/games/ticket/olympic/sale/より画像引用＞
今までの抽選販売に申し込んだ方もいらっしゃると思いますが、東京オリンピックのチケットはこれまで三度の抽選販売が行われています。
第1次抽選では落選者続出と話題になったオリンピックチケットですが、僕は第2次抽選販売でなんと男子サッカー三位決定戦のチケットが当選しました！僕の知人含めそれ以外に申し込んだチケットは全て外れてしまったので簡単には当たらないと思いますが、落選して諦めてしまった人も増えてきておりまだまだチャンスはあるはずです。
そんな流れで今回申し込みが始まるのが、春季販売における先行窓口販売。
春季販売は元々、Webと窓口による先着販売と公式リセール販売が行われる予定でした。しかし、今回それらのチケット販売に加え、整理券はがきによる先行窓口販売が追加されたという形です。
春季販売のスケジュールについて
今回発表された春季販売のスケジュールは以下のようになっています。
＜https://tokyo2020.org/jp/games/ticket/olympic/application/より画像引用＞
整理券はがき抽選による販売の後、5月中旬以降にウェブ販売と窓口販売による先着販売、5月下旬以降に公式リセールサービスが開始予定となっています。
先着販売による混乱を避けるためにはがき抽選が追加されたそうですが、この対応だけでどれくらい効果があるのかは不明ですね…。
しかも5月のウェブによる先着販売では海外居住者も参加できるようになるため、さらなるアクセス増加が予想されます。日本国内だけでも満足に対処できていないシステムで、このままどう先着販売を実施していくのか非常に心配です。
整理券はがき抽選の詳細について
では、問題の整理券はがき抽選による先行窓口販売について、申込方法や販売スケジュール、窓口での購入方法などの詳細についてまとめていきます。
はがき抽選の申込から販売までのスケジュール
はがき抽選によるチケット販売の日程は以下のようになっています。
- はがきによる申込受付期間：
2月20日(木)〜3月12日(木)※必着 - 当選結果通知時期：
4月上旬頃 - 当選者向け販売期間：
5月22日〜5月28日(木)
オリンピックチケットは2月20日からはがき抽選の受付が始まります。パラリンピックは3月13日から4月5日まで受付とのことです。
整理券はがき抽選の申込方法
今回のチケット販売に申し込むには、以下のようにはがきに記入事項を書いて事務局に送付する必要があります。対象は日本国内に在住する方のみです。
申込記入事項は以下の5点。
- オリンピック／パラリンピック
- 氏名
- 住所
- 電話番号
- 生年月日（西暦）
送付先は「〒119-0152 東京2020大会観戦チケット整理券事務局 宛」
特に希望のチケットなどは記載する必要はありません。また、今までの抽選販売で必要であったTOKYO 2020 IDも今回は関係ないようです。
ここで注意点として、申込はがき上限枚数はオリンピック、パラリンピックそれぞれ1人1枚まで。よって、複数口申し込むことはできないので注意してください。
当選した場合のチケット購入方法
はがき抽選の結果、当選者のみに集合日時や整理番号の入った当選通知はがきが送付されます。おそらく整理券番号によって、販売期間の内いつ購入できるか指定されるのではないのでしょうか。
また、チケットは整理券当選者本人のみが購入可能です。ご本人以外が代理で購入することはできません。
さらに注意しておきたい点が、購入窓口は東京・有楽町に設置されたチケットセンターのみということ。
遠方にお住まいの方は、なんと交通費自己負担で東京まで来てチケットを買わなければならないそうです。しかも指定された日時ということで、整理券が当たっても都合が合わなければ諦めなければならなくなるかもしれません。（ただし、可能であれば日時変更できる場合もあり。）
支払い方法はVISAまたは現金決済。手数料はなし。チケットタイプは紙チケットになります。
購入可能なチケットの競技について
ここで気になるのが、購入できるチケットの競技について。
公式サイトでは、開会式などを含む全競技のチケット（一般チケット／ 車いすユーザーチケット・同伴者チケット）が対象となっています。
しかし、購入できる枚数は1人1セッションのみ、4枚まで（開閉会式は2枚まで）です。
整理券が当たった場合でも、好きなだけチケットが買えるわけではないので注意してください。
また、整理券による先着販売のため、番号順によっては希望していたチケットが完売している可能性も十分ありえます。
はがき抽選の注意事項
抽選申込の基本事項を以上ですが、最後に今回のはがき抽選に申し込む上で注意しておきたい点についておさらいしておきましょう。
- 申込はがき上限枚数は1人1件まで。同一人物による複数当選が確認された場合、申込記入事項に不備がある場合、受付期間外に届いた場合は無効となる。
- 当選した場合は、集合日時／整理番号が入った当選通知はがきを郵送で届く。通知は当選者のみ。
- 指定された集合日時に、東京のチケットセンター有楽町で手続きする必要がある。
- 指定時間に来店できない場合、可能であれば別の時間（時間指定あり）でも購入できる。混雑時には大幅に待つ場合、または購入できない場合あるので注意。詳細は当選通知はがきにて要確認。
- 当選した本人のみが購入可能。（未成年や障がいのある方は保護者・同伴者可）当日、窓口にてご本人確認の上、販売される。代理購入等は不可。
- チケット購入の際は整理番号順に並ぶ。集合時間以前に店舗前に並ぶことはできません。
- 購入可能なチケットは開閉会式を含む全競技セッション。ただし、1人1セッションのみ4枚まで（開閉会式は2枚まで）。また、購入日時によっては希望のセッションを購入できない場合がある。
- 申込はがき上限枚数は1人1件まで。同一人物による複数当選が確認された場合、申込記入事項に不備がある場合、受付期間外に届いた場合は無効となる。
特に注意して欲しい点は、当選した本人が指定された日時に東京・有楽町で購入手続きする必要があること。
もちろん申込はがき上限枚数は、1人1枚まで。複数申込した場合は当選不可となるので注意してください！
まとめ
今回は東京オリンピック観戦チケットの春季販売に実施される整理券はがき抽選にの販売方法についてまとめました。
はがき抽選という思い切った販売方式であるものの、再び五輪チケットを手に入れるチャンスが訪れました。
組織委員会の発表ではウェブでの申し込みが難しい高齢者でも購入できるようにしたとのことですが、どちらかというと指定された時間に東京でチケットを買える方向けの販売、という感じになってしまってますね(笑)
また、ウェブ申込でも不正IDを防げなかったのに大量のはがきをどうやって処理して複数申込を見分けると判断したのかも不思議です。
最後に、気になる今回のチケット販売での当選者数ですがメディアの報道では約5000人とのこと。これまで450万枚近く販売されても落選者が多数を占めていることを考えると、今回も当選の希望は僅かとなりそうです。
とはいえ、せっかくのチャンスなので興味のある方はハガキを用意して申し込んでみましょう。僕もはがき抽選は人生初ですが挑戦してみたいと思います！