今回は、珍しくJリーグの話題です。
実は学部時代に約2年間、川崎フロンターレの本拠地である等々力競技場のスタジアムスタッフとしてアルバイトをしていました。業務は座席案内だったのですが、試合中は席を監視しつつも試合の様子を観れるので、かなりおいしいバイトでした。笑
ただ、初めて川崎フロンターレの試合を観戦する方にとっては、等々力競技場の座席って結構分かりにくいんですよね…。特に自由席は、空いてる席が見つからなくて困っている方がたくさんいて、何度もお客さんにどこの席が空いてるか聞かれました。
そこで、アルバイトのときの経験と実際に試合観戦してきた現地レポをもとに、等々力競技場のホームA自由席で観戦する際の注意点や、おすすめの座席位置などをお伝えしたいと思います!
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等々力競技場のホームA自由席について
他のJリーグの試合と同じように、等々力競技場ではホームサポーター用に自由席を設けています。SG自由席、バックS自由席などありますが、最も安くて席の数が多いのがホームA自由席です。川崎フロンターレの試合は人気なので、ほとんどの試合でスタジアムは満席になり、自由席の取り合いは熾烈です。
最後にも述べますが、金銭的に問題なければ指定席の購入をおすすめします。今回は、「ホームA自由席のチケットをすでに買ってしまった」という方や、「良い席で試合を観たいけど、なるべくチケット代を安く済ませたい」という方の参考になればと思います!
ホームA自由席の注意点
先行入場でほとんどの席が埋まる
川崎フロンターレの試合では入場時間が、シーズンチケットホルダーなどが優先的に入れる「先行入場」と、一般購入者の「一般入場」の2つあります。
等々力競技場のホームA自由席の範囲は、ゴール裏からバックスタンド1階までかなり広い範囲を占めていますが、シーズンチケットホルダーは30分前に先行入場できるため、一般入場では既に良い席はほとんど埋まってしまっています。
シーズンチケットホルダーの中でも入場順の抽選枠や場所取りの争いがすごいので、一般入場だと当然、座席を確保するのは厳しくなります。
入場が遅いと立見席になる
一般入場で自由席の場合、入場時間よりも早めに並んでおかないと座席を確保できず、ギリギリだと立見席しか残っていない場合もあります。しかも、川崎は過剰に座席数以上のチケットを売ってるので、完売になっている試合では、コンコースまで人が溢れてほとんど試合が見えないなんてことも…。
まあキャパシティの問題もそうですが、それだけ川崎フロンターレの試合は人気ということです。
ちなみに海外のスタジアムだと、基本的に全席指定席で、チケットを買う時に自分が座りたい席も自由に選ぶことができます。指定席だとゆっくりスタジアムに入れるので、とても楽です。コンコースで立ち見で観戦するなんてありえません。
なぜJリーグや日本代表の試合は、いつまでも自由席を設置しているのか本当に謎です…
等々力競技場の座席
等々力競技場の座席表は下のようになっています。メインスタンドとバックSS指定席以外は全て自由席です。
この座席表で水色で表記されているエリアが、「ホームA自由席」で座れる席です。その中でもいくつかのエリアがあるのですが、6つのエリアに分けられると思います。
①ビジター側のコーナー2階
②バックスタンド1階
③ホームゴール裏とバックスタンドのコーナー1階「通称“Gゾーン”」
④ホームゴール裏1階(立ち見席)
⑤ホームゴール裏2階
⑥ビジター側のコーナー1階(立ち見席)
③のGゾーンは、ホームサポーターの応援団が集まる応援中心エリアとなっているので、初観戦の方にはおすすめできません。また④や⑥のエリアは、座席シートのない立ち見席となっています。
初めて観戦する方におすすめのエリアは?
ズバリ結論から言うと、初めて観戦する方におすすめのエリアは、「①のビジター側のコーナー2階」です。理由は以下の3点です。
- 等々力競技場は陸上トラックがあるのでピッチが遠いが、2階席なので全体が見やすい。
- 入場口である7番ゲートから最も遠い位置にあるため、空いていることが多い。
- ホームサポーターが少ないので熱狂度は高くないが、初めての観戦なら安心かも
もちろんビジター側に近いエリアなので、「ホームサポーターの雰囲気を感じたい!」という方にはおすすめできません。
また、トーレスやイニエスタを見るために、鳥栖戦や神戸戦に行こうと考えている、どちらのサポーターでもない中立的に観戦したい方にもおすすめです。
ただ、ホーム側の席で相手クラブを応援されると川崎サポーターにも迷惑なので、おとなしく観戦しましょう。
ホームA自由席の料金・ゲート・入場時間
料金
ホームA自由席の料金は一般販売の場合、
前売り券が「大人2300円・小中800円」、当日券が「大人2600円・小中1200円」
です。
ゲート
ホームA自由席の場合、「7番ゲート」から入場します。スタジアムの外からメインスタンドに向かって左手にあるゲートです。
入場時間
通常の試合の入場時間は、先行入場が「キックオフ2時間半前」、一般入場が「キックオフ2時間前」になります。
混雑が予想される人気試合の場合では、入場時間が30分早まるため、先行入場が「キックオフ3時間前」、一般入場が「キックオフ2時間半前」になります。今回観戦した、横浜F・マリノス戦もそうでした。
実際に現地観戦してきた!
ホームA自由席の混雑具合を確かめるために、実際に現地観戦してきました!
今回観戦した試合は、8月5日に行われた「横浜F・マリノス戦」です。注目の神奈川ダービーなのでチケットの売れ行きも好調で、1週間前には既にチケット完売のお知らせが出ていました。
僕は、フロンターレのシーズンチケットホルダーである友人からチケットを譲ってもらったので、先行入場でスタジアムに入ることができました。
ここからは時系列順で、スタジアムの混雑具合などをレポートしていきます!
15時半:入場開始前
先行入場開始時間の30分前に列に並ぼうとスタジアムに着いたら、すでに大量の列が…。ブルーシートを広げたりして、場所を確保してる人もたくさんいます。
バイトのときは、この時間はもうスタジアムで待機していたので、こんなに並んでるとは知りませんでした。
この日もめちゃくちゃ暑くて、長時間並んでた人は相当大変だったと思います。先行入場者だけでこれだけ人がいるなんて、本当に座れるのか心配になります。笑
そして先行入場開始時間の16時になり、やっと列が動き始めました。
16時15分:スタジアム入場
チケットもぎりを抜けて、やっとスタジアムに入場できました。バックスタンドを横目にビジター側の席まで向かいます。ビジター側2階の席は、「K階段」を登ったところになります。
バックスタンド1階席はやはり満席のようでしたが、ビジター側コーナー2階は余裕で座ることができました。
16時半:一般入場開始
席を確保できたので、他のエリアの様子を見に行ってみます。バックスタンドはほぼ満席で、一人分の席なら頑張って探せば空いてるところがあるかな、という程度でした。
ゴール裏の立ち見席は毎試合観に来ているサポーター以外座らないと思うので、ゴール裏の2階席を見に行きました。しかし、なんとゴール裏2階も、見た限り空いている席は残っていませんでした…
一般入場が始まる頃にビジター側コーナー2階の席に戻りましたが、こちらはまだまだ余裕はありそうでした。
16時40分:一般入場開始10分後
一般入場の人がビジター側2階の席にも集まり始め、7割ほど埋まり始めました。
バックスタンド1階に降りてみると、もうすでにコンコース上で立ち見ができるエリアの場所取りをしている人たちもいました。
17時:一般入場開始30分後(キックオフ2時間前)
ビジター側コーナー2階もだんだん席が埋まってきて、8、9割は埋まったんじゃないかと思います。でも、1人や2人だけなら座れそうな席もまだまだ残ってました。
17時半:一般入場開始1時間後(キックオフ1時間半前)
ビジター側コーナー2階も空席はほとんど無くなり、最上段の立ち見エリアの場所取りも始まりました。
18時:キックオフ1時間前。自由席満席
18時以降は、もう自由席の空席は見つからないくらいになっていました。立ち見できるエリアで観戦している人たちも、かなり増えてきています。
19時:キックオフ!
そして19時になり、遂にキックオフです!!
試合の方はダービーということで、バックスタンドにはコレオグラフィーの演出もあり、とても盛り上がりました!
ただ、やはりビジター側に近い席ということもあり、アウェイサポーターの声援の方が大きく聞こえました。なるべくバックスタンド側に近い席に座った方が、ホームサポーターに近いし、試合も観やすくて良いと思います。
結果は、小林悠選手の2ゴールで川崎が2-0で勝利!中村憲剛選手のパスセンスはやっぱりすごいなと感じました。
自由席の現地レポートが目的で来たけど、マリノスから移籍してきた齋藤学選手も途中から見れたし、試合自体も楽しめて良かったです!
ホームA自由席で、実際に観戦してみて感じたこと
僕自身、バイトでは何度もこのスタジアムを訪れていますが、実際に川崎フロンターレの試合を観戦したのは初めてでした。もちろん試合は最高だったし、フロンターレのサポーターはいつもとても良い雰囲気を作っていて、本当に素晴らしいなと感じました。
ただ、1枚でも多くチケットを売りたいというのは分かるけど、やっぱり自由席とか立ち見席の分までチケットを販売するのはどうなのかな、と思います。少しでも前の席で観るために、こんなに暑い中毎試合、スタジアムの前で長時間並んでいるサポーターは本当に大変だと思うし、席が見つからなくて仕方なく立ち見で観ている人たちもたくさんいました。
それと、チケットのもぎりとかいつまでやってんのかなって感じもします。海外だとどんな田舎のクラブでも、印刷したEチケットのバーコードで自動で入場するのが当たり前です。スタジアムの売店はクレジットカードが使えたり、ブンデスリーガだと専用の電子マネーにチャージして支払えたりもします。敢えて上から目線で言いますが、Jリーグに限らず日本は、そういうところが遅れてる気がしてなりません。
このままスタジアムが良くならないと、セリエのクラブみたいにチームの調子が悪くなったときにどんどんサポーターが減ってしまう気がします。等々力競技場を改修して収容人数を増やす計画もあるようですが、できることなら4万人くらい収容できる新しいサッカー専用スタジアムを作って欲しいです!
「LINEチケット」でのチケット販売開始 | KAWASAKI FRONTALE
2019シーズンから川崎フロンターレがLINEチケットでの販売を開始しました。
電子チケットの導入でチケットの購入・スタジアムへの入場が効率化できると良いですね。
まとめ
等々力競技場の元スタジアムスタッフとしての経験と、チケット完売となった川崎フロンターレの試合を、実際にホームA自由席で現地観戦して分かったことを整理すると、
- 入場時間の30分前でもかなりの数の人が並んでいる。一般入場で少しでも良い席を取りたいなら早めに並ぶ必要がある。
- 入場したら真っ先にK階段に向かい、ビジター側コーナー2階の席を取る。ゴール裏2階やバックスタンド1階の席は空いてないと思った方がよい。
- チケット完売の人気の試合では、一般入場開始30分〜1時間後にはほぼ満席になる。
- お金に余裕があれば、ホームA自由席ではなく指定席を買うべき!!
まあ僕の結論的には、指定席を買った方が良い!ということです。ただ、最安の指定席である「メインS指定席」でも一般前売4千円なので、安く済ませたい方は上記の点に気をつけて、ホームA自由席で観戦してみてください!