「ロシアワールドカップ2018現地観戦第一試合」
2018年6月30日にカザン・アリーナで行われたロシアワールドカップベスト16、フランス対アルゼンチンの試合を現地で観戦してきました!
ワールドカップ観戦旅行の1試合目からいきなり超好カードだったので、本当に楽しみな一戦でした。
結果は4-3でフランスがアルゼンチンを撃破!
90分間で両チーム合計7ゴールという超乱打戦になりました。
すごかったのはスコアだけでなく、逆転に次ぐ逆転という激戦、フランスの右SBパヴァールとアルゼンチンのディ・マリアのスーパーゴールやPSGの19歳ムバッペの活躍など見所満載の好ゲームでした…!
今回はこの試合を現地で観戦した時に感じたスタジアムの雰囲気などをお伝えしたいと思います!!
カザンまでの道のり
フランス対アルゼンチンの試合が行われた都市「カザン」はモスクワから東に約800kmの距離に位置しています。僕たちはFIFAが提供している無料の寝台列車で11時間半かけて移動しました。
寝台列車は4人用のコンパートメントになっていました。買ってきたビールを飲んだり、お湯をもらってカップラーメンを食べたりできたのとても快適な旅路でした。
相部屋になった5歳年上のアルゼンチン人男性はとても良い人で、何の試合を観るのかとかいろいろな話をしました。
列車はほとんどがアルゼンチンのサポーターばかりで、列車内は夜中まで騒がしかったです笑
カザン観光
11時頃にカザンの駅に到着し、昼食を済ませてまずはカザン観光をしました!
カザンはロシア連邦タタールタタン共和国の首都でもあり、自然豊かなとても美しい街でした!
どうしても行きたかったのが世界遺産「カザン・クレムリン」
駅から2kmほど歩いたところにあり、荷物をロッカーに預けてから徒歩で向かいました。
奥に見える鮮やかな水色の宮殿が本当に美しく、周りの自然豊かな風景も最高でした。ロシア正教にイスラム文化が融合したこの街の建築物は、他のヨーロッパでは見られないような独特の建物が多くとても神秘的でした!
宮殿の中にも無料で入ることができます。髪の長い女性や肌の露出が多い格好の人は、専用のスカーフやタオルを着用するように指示されていました。
階段を上がると美しいバルコニーがあり、美しい内装を鑑賞することができます。
試合前の雰囲気
スタジアム会場の時間が近くなったので、クレムリンから専用のシャトルバスでスタジアムに向かいました。ボランティアの若者たちが街中で案内してくれているので迷わずバスに乗ることができました。もちろんFAN IDがあれば無料で乗ることができます。
僕がロシアに来て本当に感動したのが、ボランティアの方達のおもてなしと交通機関の充実です。頻繁にバスや地下鉄が走っているので、試合を観にたくさんの人が集まっても一切混雑せずに快適に移動することができました!
スタジアムの最寄りのバス停から歩いていく道も車道が歩行者天国になっていて広い道なので、とても歩きやすかったです。
カザンだけでなくどのスタジアムでも道のりが整備されていて、案内も分かりやすく、ロシアの運営体制には本当に感心しました!
そしてしばらく歩くとスタジアムが見えて来ました!やっぱりスタジアムが見えてくるとテンションが上がります…!
スタジアムは試合の3時間前に開場します。ゲートを入ると様々なブースがあり、キックオフまでの時間を楽しむことができます。
フェイスペイント、シュートチャレンジ、セルフィーコーナーなどを楽しむことができ、グッズを買ったりビールを飲んだりしていると、あっという間に時間が過ぎていきます…
スタジアムで売られているビールはもちろん、オフィシャルスポンサーのバドワイザー!
このビールのプラスチック製カップには試合の日付が記載されていて、観戦の記念になりました。しかも、音や振動に反応して底の赤い部分のライトが点灯するという粋な仕掛けがついています。
キックオフ!
キックオフまで1時間を切ったのでスタジアムに入りました。僕たちの席はコーナーの上段でピッチ全体が見渡せる席でした。
アリアンツ・アレーナでゴール後に流れる曲でお馴染みの、今大会から採用されているワールドカップアンセム「Seven Nation Army」や両チームの国歌を聞くと、「本当にワールドカップに来たんだな…」と実感しました!
「Seven Nation Army」がどんな曲か気になる!という人は下のYouTubeのPVを聴いてみてください。やっぱりカッコいい…!
個人的にフランスの国歌「ラ・マルセイエーズ」は好きな国歌の一つなので、ワールドカップの舞台で生で聴くことができて感動しました!
また、アルゼンチンの国歌の終盤にだんだん盛り上がる曲調も、スタジアムの至る所にいるアルゼンチンサポーターの歓声を促していました!
そして、ついにキックオフ!!!
スタジアムはほとんどがアルゼンチンサポーターで、アルゼンチンがボールを持つとすごい歓声でした。
一方でフランスがボールを回すと大ブーイング。これぞワールドカップという雰囲気!
フランスがPKで先制してからは少し落ち着いていましたが、前半のディ・マリアの豪快ロングシュートと後半の逆転弾でスタジアムが一気に盛り上がりました!
しかし、フランスはやっぱり強かった!
みなさんご存知のあのスーパーゴールでフランスが同点に追いつきます。
リュカのクロスからパヴァールがボレーシュートを放った瞬間は、本当にスタジアムの時が止まったかのような感覚になりました…。
ゴールが決まった時は僕も思わず叫んでしまい、隣の席でなぜかフランスを必死に応援しているドイツ人とハイタッチしてしまいました(笑)
その後も高速カウンターからムバッペが2ゴールを決めるなど、フランスが優位に試合運びをします。
この試合でのムバッペの活躍はかなり際立っていて、交代の時には多くのアルゼンチンサポーターも拍手を贈っていたのが印象的でした。
モナコのCLベスト4に貢献し、たった半シーズンの活躍でPSGに235億円で移籍した実力はすでに証明しつつありますね。
試合終了間際にはアグエロのゴールでアルゼンチンが息を吹き返しますが、あと一歩及ばず。
しかし、両チームとも攻守の切り替えが激しく息つく間もない熱戦でした…!
FAN FESTでのパブリックビューイング
試合が終わったあとは、この日に行われたもう一つのベスト16の試合を見るためにカザンのFAN FESTに向かいました。
FAN FESTとは各開催都市で行われているイベント会場のことで、パブリックビューイングやライブパフォーマンスを楽しむことができます。
この時期のロシアは日が落ちるのが遅く、上の画像は9時頃ですが夜とは思えないほど明るかったです。この日のカザンは天気が良くてそれほど暑くもなく、とても気持ちの良い気候でした。
試合が始まると、みんなこんな感じで地べたに座って試合観戦します。
画像では分かりにくいですが、柔らかい木のチップが敷かれていて座り心地も最高。
屋外でビールを飲みながらみんなでサッカーを観戦していると、ここは天国なんじゃないか、と感じるほど幸せな気分になりました(笑)
FAN FESTではチケットの持っていない人も無料で入ることができるので、地元のロシア人も多かったです。ロシア人のファミリーと話をして仲良くなることもでき、とても楽しい思い出になりました。
まとめ
フランスは決勝トーナメントに入ってからチームとしての完成度も上がってきて、このまま優勝してしまうんじゃないかというほどの強さを感じました。
ムバッペはもちろんですが、やはり中盤のカンテがかなり効いていてフランスの攻守を支えていると思います。
一方でアルゼンチンは、グループリーグよりは良い戦いができていたと思いますが残念な結果になってしまいました。
メッシも大会前に代表最後の舞台と話していたので、もしアルゼンチン代表として最後のプレーだったとしたらある意味で貴重な試合を観ることができたなあと思います。
次回は、この試合の他に観戦した決勝トーナメントベスト16の3試合の観戦記についても書いていきたいと思います!
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