2022/5/20(金):追記
2022-23シーズン版のCL出場条件と組み合わせ抽選会についてはこちらの記事で。
2021-22シーズンのCLプレーオフ全日程が終了し、今季のチャンピオンズリーグ出場クラブが決定しました!
2021-22シーズンUEFAチャンピオンズリーグは、8月26日(木)25時にグループステージ組み合わせ抽選会が行われます。
そこで今回は、2021-22シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ出場クラブの紹介に加えて、毎年ブログにまとめている組み合わせ抽選会のシステムや放送予定、複雑なポット分けの決定方法などをUEFA公式サイトの情報を元に徹底解説していきます!
かなりの長文になっていますが、最後まで読めば来季CLの行方が読めてくるはずなのでぜひご覧になってください。
2021-22UEFAチャンピオンズリーグ出場条件について
まずは、UEFAチャンピオンズリーグの出場条件について。
つい最近出場クラブを拡大したCL新フォーマットがUEFAから発表されましたが、こちらは2024-25シーズンから導入される予定なので、まだ今後3シーズンはこれまでと同様の形式で出場クラブが決められます。
まず、グループステージに出場する32チーム中、ストレートイン枠となる26チームはCL・EL優勝クラブとUEFAカントリーランキングによって出場枠が決められた各国内リーグの順位によって決定。
UEFAカントリーランキングは前々シーズンまでの5年間(2015-16〜2019-20)の成績によって決まります。前シーズンは含まれないので注意してください。そして、残りの6枠は、自国リーグの成績で予選出場権を勝ち取り予備予選〜プレーオフを突破したクラブに与えられます。
カントリーランキングについて昨季と比較すると、1位〜5位は変化ないものの、ストレートイン2枠が与えられるカントリーランキング6位が昨季はロシアだったのが今回はポルトガルが逆転しています。また10位だった前回のトルコをオランダが上回ったことで、エール・ディヴィジ王者アヤックスがGSストレートインを決めています。
また、ご存知のように2018-19シーズンからUEFAカントリーランキング上位4リーグに対して、各国リーグ1〜4位の全クラブにストレートイン出場権が与えられています。これにより、セリエAやブンデスリーガなどにおいても予選なしでグループステージに出場できるチーム数が増えました。最近欧州SL問題が話題になりましたが、UEFAも試合数の増加だけでなく、収入増のためにビッグクラブがCLに出場しやすい形式にしていることを含め疑問視されているのです。
少し話が逸れましたが、それでは早速2021-22シーズンのストレートイン枠とプレーオフ枠の出場クラブをみていきましょう。
ストレートイン枠(26チーム)
国内リーグおよび欧州カップ戦の成績によってグループステージ出場を決めているのは以下の26チーム。
- CL王者
- チェルシー
- EL王者
- ビジャレアル
- 🇪🇸スペイン
- アトレティコ・マドリード
- レアル・マドリード
- バルセロナ
- セビージャ
- 🏴イングランド
- マンチェスター・C
- マンチェスター・U
- リバプール
- 🇮🇹イタリア
- インテル
- ACミラン
- アタランタ
- ユベントス
- 🇩🇪ドイツ
- バイエルン
- ライプツィヒ
- ドルトムント
- ヴォルフスブルク
- 🇫🇷フランス
- リール
- PSG
- 🇵🇹ポルトガル
- スポルティング・リスボン
- ポルト
- 🇷🇺ロシア
- ゼニト
- 🇺🇦ウクライナ
- ディナモ・キエフ
- 🇧🇪ベルギー
- クラブ・ブルッヘ
- 🇳🇱オランダ
- アヤックス
- 🇹🇷トルコ
- ベシクタシュ
3位・4位争いが最終節までもつれ込んだプレミアリーグは、リバプールとチェルシーが出場権を獲得。残念ながらレスターは5季ぶりのCL出場を逃しました。
セリエAは最終節のみ残し、3位ナポリ(76pt)・4位ミラン(76pt)・5位ユベントス(75pt)となっています。しかし最終節にナポリが勝ち点を取りこぼしたことにより、ミランとユーベが出場権を手にしています。ミランは8シーズンぶりのCL出場です。
リーグ・アンも近年稀に見る優勝争いが繰り広げられ、リールがPSGを退け10年ぶりのリーグ優勝を果たしました。
CL・EL優勝クラブによるストレートイン枠への影響について
国内リーグでCL出場権を獲得できなかったとしても、チャンピオンズリーグの形式では前シーズンのCL王者とEL王者も翌シーズンのCL出場権を獲得することができます。
一方で、CLとELの優勝クラブがすでに国内リーグの順位でCL出場権を得ている場合、別のクラブが来季ストレートインできる権利を得るといった影響があります。そこで、そのような場合の以下のケースについて詳しく説明を加えておきます。
①CL優勝クラブが既に国内リーグでグループステージ出場権を獲得している場合
チェルシーが国内4位でCL出場権を確保したため、UEFAカントリーランキング11位のトルコ王者ベシクタシュがストレートインを確定しました。
すでに国内リーグで出場権を獲得しているクラブがCL優勝した場合、UEFAカントリーランキング11位のトルコ王者のベシクタシュがプレーオフからグループステージに繰り上げられます。
今季ファイナルに進出したシティはプレミア優勝を決めているため、シティがCL優勝またはチェルシーが国内4位以内に入った場合はこの条件に当てはまります。
また、トルコ王者がグループステージ出場に繰り上がった際は、UEFAカントリーランキング13位リーグ(デンマーク)のリーグチャンピオンがプレーオフに繰り上げられます。
②EL優勝クラブが既に国内リーグでグループステージ出場権を獲得している場合
ビジャレアルがEL優勝したため、スペイン5番目のクラブとして来季CL出場およびポット1入りが確定しました。
次にELについて。すでに国内リーグの順位によって来季CL出場権を獲得しているクラブが今季ELで優勝した場合、UEFAカントリーランキング5位リーグ(フランス)で3位のモナコにCLストレートイン出場権が与えられます。
今季でいうとプレミアですでに出場権を確保しているユナイテッドが優勝した場合は、EL王者の枠がリーグ・アン3位クラブに与えられることになります。ビジャレアルが優勝した場合はそのままEL王者枠として来季出場するため、リーグ・アン3位クラブは通常通り予選3回戦から戦う必要があります。
③特殊ケース:CL王者・EL王者が同一リーグかつ国内で出場権を獲得していない場合
今季には影響ないですが、チャンピオンズリーグには同一協会リーグから最大5チームまでしか出場できないというルールが存在します。
どういうことかというと、ストレートイン4枠を持つリーグにおいて国内リーグ5位以下に終わり、CL出場権を逃したその2チームがそれぞれCL、ELを優勝した場合、合計で6チームがCL出場権を獲得してしまうことになります。このような場合は国内リーグで4位だったクラブがCLではなくELに回るという規則になってるんです。
今年はプレミア勢がどちらもファイナルに残っていますが、EL側のユナイテッドはすでに国内4位以上が確定しているため、この条件が当てはまることはありません。
プレーオフ枠(6チーム)
8/17-18に1stレグ、8/24-25に2ndレグが行われる以下のプレーオフの勝者がグループステージ出場権を獲得します。(赤字がプレーオフ突破クラブ)
- ザルツブルク(オーストリア)vsブレンビー(デンマーク)
- ヤングボーイズ(スイス)vsフェレンツヴァローシュ(ハンガリー)
- マルメ(スウェーデン)vsルドゴレツ(ブルガリア)
- シェリフ・ティラスポリ(モルドバ)vsディナモ・ザグレブ(クロアチア)
- モナコ(フランス)vsシャフタール・ドネツク(ウクライナ)
- ベンフィカ(ポルトガル)vsPSV(オランダ)
予選〜プレーオフではChampions Path(国内リーグ優勝クラブ)とLeague Path(国内リーグ成績上位クラブ)に分かれており、それぞれChampions Pathからは4クラブ、League Pathからは2クラブがグループステージ出場権を獲得できます。
グループステージ組み合わせ抽選会
そして、運命のグループステージ組み合わせ抽選会は、2021年8月26日(木)25:00に開催!
ここからは組み合わせ抽選会について詳しく解説していきます。
抽選のルール
ポット分けの決定方法について
まず、グループステージの組み合わせにおいて非常に重要なポット分けについて説明します。
抽選会では事前に32クラブを4つのポットに分け、ポット1〜4の中から1チームずつが同じグループに入るように、A〜Hの8つのグループに振り分けます。
つまり、同じポットに入ったクラブ同士がグループステージで対戦することはありません。
次にポット分けの決定方法について。
ポット1には、前シーズンのCL優勝クラブとEL優勝クラブ、UEFAカントリーランキング上位6ヶ国(スペイン、イングランド、イタリア、ドイツ、フランス、ポルトガル)の国内リーグ優勝クラブが入ります。
そして、残りの24チームを最新のUEFAクラブ係数ランキングに基づいてポット2〜4に振り分けます。
ただし、既にポット1入りが確定している国内リーグ王者がCLあるいはELで優勝した場合は、UEFAカントリーランキング7位(ロシア)、8位(ベルギー)の順に国内リーグ王者がポット1に繰り上げされます。
ちなみにUEFAクラブ係数は、過去5シーズン(2016-17シーズン〜2020-21シーズン)におけるUEFAコンペティションの成績によって決定。つまり、出場枠を決定するUEFAカントリーランキングとは違い、クラブ係数には直前のシーズンの成績も反映されます。
カントリープロテクション
そして、グループステージの組み合わせを決定する上で重要なルールがあります。それがカントリープロテクションです。
文字通り同国対決を防ぐためのルールで、グループステージでは同国のクラブが同じグループに入らないように考慮されます。
また政治的理由から、ロシアとウクライナのクラブも同一グループには入りません。
同国クラブ内でのペア分け
さらに、グループA〜DとグループE〜Hの試合がそれぞれ同じ曜日に試合が行われるため、同国のクラブのペアが別の4グループのセットに均等に分かれるように振り分けます。
3〜4クラブ出場する国もあるため、同一セットに入った同国のチームが、同じ日にホームゲームを行わないように考慮し、最終的な日程を調整します。このペア分けは組み合わせ抽選会の数日前に発表されます。
例えば、レアルとバルセロナがそれぞれポット1とポット2でペアであると仮定しましょう。
抽選会が始まりポット1のグループ分けでレアルがグループA〜Dのいずれかに入ったとします。すると、その時点でレアルのペアであるバルセロナはポット2の振り分けでグループE〜Hのどれかに入ることが確定してしまう、というわけです。
よってポット1の振り分けでレアルと同じA〜Dに入ったクラブは、「今年はバルサとは戦わないで済むな」ということが抽選の途中で分かる訳です。
ここまでのことを理解していると、グループ分けが決まっていくにつれて自分の好きなチームがどこと対戦することになるのかなんとなく予想がつくので、抽選会が進んでいく様子を見るのが楽しくなると思います!
2021-22シーズンのポット分けはどうなる??
ではここからは、具体的に2021-22シーズンのポット分けついて考えていきましょう!
先ほど説明したポット分け決定方法のルールより、最新のUEFAカントリーランキングとUEFAクラブ係数から決定した今シーズンのポット分けは以下の通り。 ※括弧内は、UEFAクラブ係数(CC)/各国リーグ成績)
- Pot1
- チェルシー(98.000/CL王者)
- ビジャレアル(63.000/EL王者)
- アトレティコ・マドリード(115.000/スペイン王者)
- マンチェスター・C(125.000/イングランド王者)
- バイエルン(134.000/ドイツ王者)
- インテル(53.000/イタリア王者)
- リール(14.000/フランス王者)
- スポルティング・リスボン(45.500/ポルトガル王者)
- Pot2
- レアル・マドリード(127.000/スペイン2位)
- バルセロナ(122.000/スペイン3位)
- ユベントス(120.000/イタリア4位)
- マンチェスター・U(113.000/イングランド2位)
- PSG(113.000/フランス2位)
- リバプール(101.000/イングランド3位)
- セビージャ(98.000/スペイン4位)
- ドルトムント(90.000/ドイツ3位)
- Pot3
- ポルト(87.000/ポルトガル2位)
- アヤックス(82.500/オランダ王者)
- シャフタール・ドネツク(79.000/ウクライナ2位)
- ライプツィヒ(66.000/ドイツ2位)
- ザルツブルク(59.000/オーストリア王者)
- ベンフィカ(58.000/ポルトガル3位)
- アタランタ(50.500/イタリア3位)
- ゼニト(50.000/ロシア王者)
- Pot4
- ベシクタシュ(49.000/トルコ王者)
- ディナモ・キエフ(47.000/ウクライナ王者)
- クラブ・ブルッヘ(35.500/ベルギー王者)
- ヤングボーイズ(35.000/スイス王者)
- ACミラン(31.000/イタリア2位)
- マルメ(18.500/スウェーデン王者)
- ヴォルフスブルク(14.714/ドイツ4位)
- シェリフ・ティラスポリ(14.500/モルドバ王者)
ポット2はUEFA係数の上位クラブが入ってくることもあり、ポット1よりも強豪クラブが揃っている感じがしますね。
ポット3にもライプツィッヒやアタランタ、久々にCL出場するミランはポット4に入っており、下位ポットにも難敵がいるためどんな組み合わせが生まれるか楽しみです。
2021-22シーズン UEFAチャンピオンズリーグ日程
2021-22シーズンUEFAチャンピオンズリーグのスケジュールは以下の通り。
予選
- 予備予選:6/22-25
- 予選1回戦:7/6-14
- 予選2回戦:7/20-28
- 予選3回戦:8/3-10
- プレーオフ:8/17-25
グループステージ
- 組み合わせ抽選会:8/26
- GS第1戦:9/14-15
- GS第2戦:9/28-29
- GS第3戦:10/19-20
- GS第4戦:11/2-3
- GS第5戦:11/23-24
- GS第6戦:12/7-8
決勝ラウンド
- ラウンド16
- 組み合わせ抽選会:12/13
- 1stレグ:2/15-16、22-23
- 2ndレグ:3/8-9、15-16
- 準々決勝
- 組み合わせ抽選会:3/18
- 1stレグ:4/5-6
- 2ndレグ:4/12-13
- 準決勝
- 1stレグ:4/26-27
- 2ndレグ:5/3-4
- 決勝:5/28
決勝の舞台はサンクトペテルブルクのガスプロム・アレーナ。ゼニトのホームスタジアムであり、ロシアW杯2018やEURO2020の会場でも使用された67800人収容のスタジアムです。
CL組み合わせ抽選会の放送は?
気になる組み合わせ抽選会の放送についてですが、昨年と同様にUEFA公式無料動画配信サービス「UEFA.tv」で無料ライブ配信される予定です。
UEFA.tvの視聴方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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また、2021/22シーズンのチャンピオンズリーグの放送は、昨季決勝ラウンドに続き、WOWOWで全試合独占ライブ配信が決定しています。
組み合わせ抽選会もWOWOWオンデマンド限定で生配信が決まりましたので、すでに加入している方はこちらからご覧ください。
- WOWOWオンデマンド→https://wod.wowow.co.jp/series/48813
WOWOWの料金、視聴方法についてはこちらの記事をご覧ください。
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UEFAチャンピオンズリーグを現地観戦するには?
最後に、UEFAチャンピオンズリーグのチケットについて。
例年であれば組み合わせ抽選会の結果を見ながらどの試合を観に行こうか計画するのが楽しみなのですが、まだまだ日本から海外旅行に行くことが困難な状況が続いています。
それでもEUROが欧州各国で有観客で行われたように、すでにプレミアリーグはフルキャパで試合を開催するなど、ヨーロッパでは以前のようにスタジアムにサポーターが戻ってきています。
「コロナが落ち着いたらいつかCL現地観戦してみたい!」という方は、チャンピオンズリーグのチケットの買い方についてまとめたこちらの記事を参考にしてみてください。
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まとめ
今回は2021-22シーズンのCL出場クラブと、グループステージ抽選会のポット分けについてまとめました。
最後にもう一度出場クラブについてまとめておきましょう。21-22シーズンのCL出場を決めた32クラブは以下の通り。
- 🇪🇸レアル・マドリード
- 🇪🇸バルセロナ
- 🇪🇸アトレティコ・マドリード
- 🇪🇸セビージャ
- 🇪🇸ビジャレアル
- 🏴マンチェスター・C
- 🏴マンチェスター・U
- 🏴リバプール
- 🏴チェルシー
- 🇮🇹インテル
- 🇮🇹ACミラン
- 🇮🇹アタランタ
- 🇮🇹ユベントス
- 🇩🇪バイエルン
- 🇩🇪ライプツィヒ
- 🇩🇪ドルトムント
- 🇩🇪ヴォルフスブルク
- 🇫🇷リール
- 🇫🇷PSG
- 🇵🇹スポルティング・リスボン
- 🇵🇹ポルト
- 🇵🇹ベンフィカ
- 🇷🇺ゼニト
- 🇺🇦ディナモ・キエフ
- 🇺🇦シャフタール・ドネツク
- 🇧🇪クラブ・ブルッヘ
- 🇳🇱アヤックス
- 🇹🇷ベシクタシュ
- 🇨🇭ヤングボーイズ
- 🇸🇪マルメ
- 🇦🇹ザルツブルク
- 🇲🇩シェリフ・ティラスポリ
毎シーズンCLを観ている人にとっては、グループステージがどのような組み合わせになるのか楽しみですよね。どのクラブと対戦することになるのか決めるドローの緊張感は本当に堪らないです…!
試合もWOWOWでの全試合放送が無事に決まったので、新シーズンのチャンピオンズリーグを楽しみましょう!
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