いよいよ本格的にチケットの販売が始まった東京オリンピック。
そんな中、チケットの申し込みが行われる抽選販売において、「どのチケットで日本戦が観れるのか決まっていない!?」という信じられない事態が起こっています。
実は、サッカーに限らずほとんどの競技が現在予選や選考をしている最中で、出場国や出場選手が全然決まっていないんです。
僕も男子サッカーの試合を観戦する計画を立てていますが、そんな状態でチケットを選ぶのはかなり無茶ですよね。
そこで、「じゃあ、いつ出場国やグループステージの組み合わせが決まるんだろう?」と気になったので、各大陸の東京オリンピック男子サッカー予選について調べてまとめてみました。
東京五輪男子サッカーの全出場国が揃い、組み合わせ抽選会のポット分けが決定しました!詳細はこちらの記事でまとめてます↓
東京五輪男子サッカー出場国について
冒頭でも書いたように、東京オリンピック男子サッカーの出場国は開催国である日本以外まだ決まっていません。(2019年5月時点)
全出場国が決定したので記事内に反映しています。
本大会に出場する16カ国の各大陸の出場枠の振り分けと、現時点で決定している出場国は以下の通り。
- 開催国:1(日本)
- ヨーロッパ:4(スペイン、ドイツ、ルーマニア、フランス)
- アジア:3(韓国、サウジアラビア、オーストラリア)
- アフリカ:3(エジプト、コートジボワール、南アフリカ)
- 南米:2(アルゼンチン、ブラジル)
- 北中米カリブ海:2
- オセアニア:1 (ニュージーランド)
結論から言うと、本大会のグループステージの組み合わせと対戦カードが決まるのは2020年4月。
なんとこれから始まる抽選販売はおろか、2019年秋に開始予定のチケット販売の時点でさえサッカーの組み合わせは未定のままです。
つまり、チケットを買うときには会場と日程の情報のみで選ぶしかないということです。日本戦だったり、どの国の対戦かは分からない状態でチケットを選ばなければなりません。
一応、来年春以降には直前期販売や公式リセールというシステムも存在するので、対戦カードが決まってからも買うチャンスは残っていますし、買ったチケットをリセールまたは譲渡することも可能です。
詳しくはこちらの記事を読んでみてください↓
東京オリンピック男子サッカーのチケット購入方法&日程・会場・出場国について調べてみた!
来年2020年に開催する東京オリンピック。 開幕はまだ1年以上先ですが、もうすでにチケットの販売は始まろうとしています。 そして最初の購入チャンスである抽選販売は、2019年5月9日から開始です。 そ...
男子サッカーの各大陸予選状況
では、東京オリンピックの出場国はいつ決まるのでしょうか?
調べてみたところ、各大陸の出場国の決定時期は次のようになっていました。
- ヨーロッパ:2019年6月下旬
- オセアニア:2019年10月上旬
- アフリカ:2019年11月下旬
- アジア:2020年1月下旬
- 南米:2020年2月上旬
- 北中米カリブ海:2021年3月下旬
ここからは各大陸予選の形式などについて、説明していきます。
ヨーロッパ:2019年6月下旬
ヨーロッパは、2019年6月16〜30日にイタリアで開催される「U-21欧州選手権」によって出場国3カ国が決定します。
U21選手権には以下の12チームが出場します。
- グループA
- イタリア??
- スペイン??
- ポーランド??
- ベルギー??
- グループB:
- ドイツ??
- デンマーク??
- セルビア??
- オーストリア??
- グループC:
- イングランド
- フランス??
- ルーマニア??
- クロアチア??
グループステージ最終節は6月24日に行われ、【各グループ1位の3チーム】+【各グループ2位の3チームのうち成績上位1チーム】が決勝トーナメントへ進出すると同時に、東京オリンピックへの出場権を手に入れることができます。
なのでイタリア、ドイツ、スペイン、フランスといった豪華な顔ぶれになる可能性も十分にありそうです!
U-21欧州選手権のベスト4が決定し、
- スペイン??
- ドイツ??
- ルーマニア??
- フランス??
の4カ国の東京オリンピック出場が決定しました!
個人的には、ドンナルンマ、クトローネ、ザニオーロ、ケアン、キエーザ、メレトなどセリエAの有望選手を擁するイタリア代表が敗退してしまったのが残念です…。
ちなみに、国家ではないイングランドはオリンピックの出場資格がないので、決勝トーナメントに進出してもオリンピックへは出場できません。ロンドン五輪ではイギリス代表を結成しましたが、リオ五輪では連盟間の対立によって出場できなかったように東京五輪でもイギリス代表を結成することはないようです。
イングランドが準決勝に進出した場合は、各グループ2位の成績下位2チームが最後の出場権を争ってプレーオフを行います。
最近のイングランドはプレミアで活躍している期待の若手が何人もいるので楽しみだったのですが、オリンピックで観られないというのは非常に残念です…。
また、ポルトガル代表もU-21欧州選手権予選の時点で敗退しています。ベンフィカのJ・フェリックスを筆頭にユナイテッドのダロト、ウルブスのジョッタなど有望な選手が多いイメージでしたが、すでに五輪出場の可能性もないというのは意外でした。
オセアニア:2019年10月上旬
オセアニアは、2019年9月21日〜10月5日にフィジーで行われる「U-23オセアニア選手権」の優勝国が東京五輪への出場権を手にします。
出場国は以下の通りです。
- グループA:
- アメリカ領サモア??
- ニュージーランド??
- サモア??
- ソロモン諸島??
- グループB:
- フィジー??
- パプアニューギニア??
- トンガ??
- バヌアツ??
オセアニア予選決勝が10月5日に行われ、ニュージーランドがソロモン諸島を5-0で下し、東京五輪出場権を獲得しました。
アフリカ:2019年11月下旬
11月8〜22日にエジプトで開催される「U-23アフリカネーションズカップ」によって3つの出場枠を争います。
アフリカネーションズカップは8カ国で行われるのですが、現在はその予選が進められている段階で、6月上旬にある最後の直接対決による出場権争いを残すのみとなっています。
アフリカネーションズカップの出場国は以下の通りです。
- エジプト??(開催国)
- 南アフリカ??
- ザンビア??
- ガーナ??
- カメルーン??
- コートジボワール??
- ナイジェリア??
- マリ??
リオ五輪でもナイジェリアが銅メダルを獲得したようにオリンピックでは結果を残しているイメージのあるアフリカ勢。セネガルはすでに敗退していますが、まだまだアフリカのサッカー強豪国が多く残っています。
U-23アフリカ・ネーションズカップが終了し、エジプト、コートジボワール、南アフリカの3カ国が東京五輪出場権を獲得しました。
アジア:2020年1月下旬
2020年1月8日〜26日にタイで開催される「AFC U-23選手権」によって出場国3カ国が決まります。ちなみに、この大会には日本代表も参加しています。
AFC U-23選手権に出場する16カ国のグループステージ組み合わせは以下の通り。
- グループA:
- タイ??
- イラク??
- オーストラリア??
- バーレーン??
- グループB:
- カタール??
- 日本??
- サウジアラビア??
- シリア??
- グループC:
- ウズベキスタン??
- 韓国??
- 中国??
- イラン??
- グループD:
- ベトナム??
- 北朝鮮??
- ヨルダン??
- UAE??
日本を除く出場枠は3つなので、決勝に進出した2カ国と3位決定戦の勝者が東京五輪への切符を手にします。
なお、日本が準決勝まで進んだ場合は、その時点で日本を含む4カ国の東京五輪出場が決まります。
U-23アジア選手権の結果、韓国、サウジアラビア、オーストラリアの3カ国が東京五輪出場権を獲得しました。
南米:2020年2月上旬
注目の南米予選は、2020年1/18〜2/9にコロンビアで開催される「南米五輪予選」によって出場国2カ国を決定します。
全10カ国を2グループに分けて総当たり戦を行い、各グループ上位2カ国の4カ国でさらに総当たり戦を行って出場枠2カ国を決定します。
グループステージの組み合わせは以下の通り。
- グループA:
- アルゼンチン??
- チリ??
- コロンビア??
- ベネズエラ??
- エクアドル??
- グループB:
- ブラジル??
- パラグアイ??
- ウルグアイ??
- ペルー??
- ボリビア??
南米五輪予選が終了し、アルゼンチンとブラジルの東京五輪出場権を獲得しました。
アルゼンチンはラウタロ・マルティネス、ブラジルはジェズスやリシャルリソン、アヤックスのネレスなど23歳以下のストライカーが数多くいるので楽しみです。
一方でユベントスのベンタンクールやレアルのバルベルデなどが出場資格のあるウルグアイが敗退してしまったのは少し残念。やはり南米予選を突破するのは過酷ですね。
北中米カリブ海:2021年3月下旬
2020年3月20日〜4月1日開催の「北中米カリブ海予選」によって出場国2カ国を決定します。(追記:新型コロナウイルス感染拡大の影響で2021年3月18日〜30日に延期しています)
この大会には、北米のアメリカ??・メキシコ??・カナダ??の出場が決まっているのですが、中米とカリブ海地域国はこの大会に出場するためのそれぞれのエリアで予選を勝ち抜く必要があります。
そして、中米予選を勝ち抜いた3カ国、カリブ海予選を勝ち抜いた2カ国と北米の3カ国を合わせた8カ国で2つの東京五輪出場枠を争います。
北中米カリブ海予選の結果、メキシコ、ホンジュラスの出場が決定しました!
メキシコは3大会連続、ホンジュラスは4大会連続の五輪出場です。
一方でアメリカは残念ながら予選敗退。プリシッチやドルトムントのレイナ、ユベントスのマッケニー、バルサのデストなど若手有望株が多かっただけに非常に残念です。
グループステージの組み合わせは?
では出場国が全て出揃ったあと、東京オリンピックサッカーのグループステージの組み合わせはどのように決まるのでしょうか?
東京オリンピックサッカーの組み合わせ抽選会は2020年4月に行われる予定です。
まだ正式な組み合わせ抽選のシステムは発表されていないので、前回大会であるリオ五輪の抽選形式を確認しておきましょう。
組み合わせ抽選でのポット分けは、過去5大会のオリンピックの成績を元にランキングを決定し、そのランキングの順位によって4つに分けられポットから1カ国ずつを選びグループステージの組み合わせを決定していました。さらに、最近の成績の方がポイントが高くなるように重み付けし、各大陸予選の成績も加点されるようです。なお、開催国はポット1かつグループAに入ることが事前に決定しています。
ちなみにリオ五輪のポット分けは
- ポット1:ブラジル(開催国)、アルゼンチン、メキシコ、日本
- ポット2:ナイジェリア、韓国、ホンジュラス、イラク
- ポット3:スウェーデン、フィジー、ポルトガル、南アフリカ共和国
- ポット4:コロンビア、アルジェリア、デンマーク、ドイツ
のようになっていました。
お気付きの方も多いと思いますが、意外なことに日本が成績上位のポット1に入っていて、サッカー強豪国のドイツやコロンビアが最下位グループのポット4に入っています。
というのも日本は過去5大会全てオリンピックに出場しているのに対し、ドイツやコロンビアはオリンピックには一度も出場していなかったためです。FIFAランキングは考慮されないため、このようなポット分けになることもあり得るということです。
逆にいうと、東京オリンピックの開催国である日本も、ポット1に入ったからといって決して楽なグループになるとは限らないということですね。
また、グループステージでは同じ協会の国が同一グループに入らないように抽選を行います。したがって、日本が韓国などのアジアの国とグループステージで対戦することはありません。
東京オリンピック男子サッカーの日程・会場・チケット購入方法
最後に、東京オリンピック男子サッカーの出場国や組み合わせは決まっていませんが、大会の日程や会場、チケット価格などはすでに発表されています。
東京五輪サッカーの詳細やチケットの購入方法などについては、下の記事にまとめているので参考にしてみてください↓
東京オリンピック男子サッカーのチケット購入方法&日程・会場・出場国について調べてみた!
来年2020年に開催する東京オリンピック。 開幕はまだ1年以上先ですが、もうすでにチケットの販売は始まろうとしています。 そして最初の購入チャンスである抽選販売は、2019年5月9日から開始です。 そ...
まとめ
今回は、東京オリンピック男子サッカーの出場国の決定時期と本大会の組み合わせ抽選会のシステムについてまとめてみました。
東京オリンピック男子サッカーの全出場国16カ国は、以下の通り。
- 日本(開催国)??
- スペイン??
- ドイツ??
- ルーマニア??
- フランス??
- ニュージーランド??
- エジプト??
- コートジボワール??
- 南アフリカ??
- 韓国??
- サウジアラビア??
- オーストラリア??
- アルゼンチン??
- ブラジル??
- メキシコ??
- ホンジュラス??
全出場国が揃い本大会の組み合わせが決まるのは4月21日。どのような組み合わせになるか楽しみです!