「ロシアワールドカップ2018現地観戦第四試合」
2018年7月3日にモスクワのスパルタク・スタジアムで行われたロシアワールドカップベスト16、コロンビア対イングランドの試合を現地で観戦してきました!
ワールドカップ現地観戦の最後の試合ということで少し寂しい気持ちでしたが、プレミアリーグ好きの自分としては、楽しみな一戦でした!
結果はPK戦でイングランドがコロンビアに勝利!
後半ロスタイムにコロンビアが劇的同点弾を決め、イングランドがワールドカップにおけるPK戦で初めて勝利を収めるなど、歴史に残る試合を目撃することができました!
今回はこの試合を現地で観戦した時に感じたスタジアムの雰囲気などをお伝えしたいと思います!!
スタジアムまでの道のり
酷暑のサマラでのブラジル戦の翌日、4連戦の最後の試合を観るべく飛行機でモスクワに向かいました。
【ロシアワールドカップ ベスト16 ブラジルvsメキシコ観戦記】熱狂的なサポーターを誇る両チームが“灼熱”のスタジアムで激突!
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モスクワの到着したときの現地の気温は15℃…寒っ!サマラで飛行機に乗った時は35℃だったのに、国内移動しただけでこれだけ気温が変わるのかとロシアという国の巨大さを身をもって感じました笑
モスクワでもAirbnbを利用してアパートを予約していました。今回のアパートはセルフチェックインだったのでホストの方と会うこともなかったです。部屋はそれほど綺麗ではなかったですが、市内中心部にあるカザンスキー駅から徒歩圏内の好立地で一人3千円台で泊まれるので悪くないでしょう。
すでに開場1時間前だったので、例のごとく休む間も無く早速スタジアムに向かうことにしました!
試合前の雰囲気
今日の試合会場は、昨シーズンのチャンピオンズリーグにも出場したロシアリーグの強豪クラブ「スパルタク・モスクワ」の本拠地、スパルタク・スタジアムです!!
見てください!!クラブカラーの白と赤で彩られた格子柄のデザインが最高に格好良いんです!
今日のキックオフ時間は21時。モスクワの21時はまだ明るいですが、初めてのナイトゲームだったのでまた違った雰囲気が感じられます。
開場時間の18時に合わせて入場しましたが、他の試合と比べるとまだスタジアムの周りはそれほど盛り上がってはいませんでした。日本戦でもスタジアムを満員にしていた大量のコロンビアサポーターはどこにいたのでしょうか?笑
試合の時間が遅かったので日中にモスクワ観光でもしていたのかもしれません。
とりあえずイベントブースで遊ぶことにして、リフティング大会的なものに参加してみました。そしたらコロンビア人のおっさんたちを次々倒して優勝してしまい、スマホにつけるカードホルダーをもらいました。高校3年までサッカーやってきた経験がここで活きて良かったです。笑
そして試合前はやっぱりビールとソーセージ!海外のスタジアムグルメはだいたいこんなシンプルなものしかありませんが、ほんとうに美味しいんです!サイズもあって結構お腹いっぱいになります。
今思うとロシア来てからスタジアムで毎試合ビール飲んでて、この日も500mlのバドワイザーも3杯も飲んでしまいました…飲み過ぎですね。笑
キックオフ!
腹ごしらえを済ませ、キックオフの時間も近づいてきたのでスタジアムに入ります!
今日の席もゴール裏の一階席。ピッチの距離が近く、また迫力のあるゲームが楽しめそうです!
選手が練習を始めた頃になるとやはりスタジアムはコロンビアサポーターで埋まってきます。僕たちの席の周りは意外とロシア人やイングランドのサポーターも多かったです。
国歌斉唱が終わり、いよいよキックオフ!
イングランドはいつも通り固い試合運びをし、コロンビアもハメス・ロドリゲスが怪我で不在の影響もあってなかなか決定機を作ることができず、前半は拮抗した試合展開になります。
そして後半、イングランドはケインがペナルティエリアで倒されてPKを獲得します。
逆サイドだったのでよく見えませんでしたが、カルロス・サンチェスがファールをしたみたいです。日本戦に続いて再びPKを献上して今大会はツイてないですね…
その後は追いつきたいコロンビアが猛攻を仕掛けますが、イングランドの固い3バックをなかなか崩せません。さらにウイングバックのヤングとトリッピアーがサイドにほとんどスペースを作らせません。
周りのコロンビアサポーターもかなり不安そうな表情をしていて、目の前で必死に応援したコロンビア人女性はスタンドを降りてコンコースの中に行ってしまいました。そしてこのまま終了かと思われた後半ロスタイム、劇的な試合展開が待っていました。
コロンビアが右CKを獲得し、これがラストチャンスだろうなと思っていたら、なんとコロンビアDFミナが叩きつけたヘディングシュートがバーに当たってゴールに入りました…!
この時は本当にスタジアムが揺れました!!イングランドを応援していた僕も拍手を送るしかなかったです。先ほどいなくなったコロンビア人女性も走ってスタンドに戻ってきていました笑
延長戦は同点に追いついたコロンビアが勢いを取り戻しますが、両者チャンスを決めきれずPK戦に突入します。
この時は忘れていましたが、イングランドはPK戦が苦手でワールドカップでは過去3回のPK戦で全て破れいるんですね。
PK戦が始まり両チーム確実に決めていく中、イングランドの3人目のキッカーであるヘンダーソンが外してしまいます。このときは終わったと思いましたが、その後コロンビアが立て続けに2回外してしまい、一転してイングランドが決めれば勝利という展開になります。
スタジアムではコロンビアのサポーターが歓声をあげたと思ったら、次はイングランドのサポーターが喜ぶ声が響いてハラハラした緊張感に包まれていました。
そして、イングランド最後のキッカーは、スパーズのMFダイアー。
これを確実に決めてイングランドが勝利!僕も我を忘れて叫んでしまい完全に喉をやってしまいました。
イングランドの選手たちが抱き合って喜ぶ姿は忘れられません。ただ、コロンビアも熱い試合をしてくれましたし、負けて打ちひしがれるコロンビアサポーターの姿もとても印象に残りました。
試合が終わったのは深夜24時でさすがのモスクワも真っ暗に。日本じゃあまりないですが海外だと意外にこの時間まで試合をやってたりします。
ライトアップされたスタジアムもとても神秘的で美しかったです。感動的な試合を観ることができ、最後の最後までワールドカップを本当に楽しむことができました!
まとめ
久しぶりにベスト4まで進んだイングランドですが、若い選手が多いので将来が楽しみです。PK戦で破れることも多く勝負弱いとも言われる“スリーライオンズ”ですが、この日はそのイメージを払拭するような試合を見せてくれたと思います!
この試合のコロンビアサポーターもそうですが、現地で感じたのは南米サポーターの熱狂さ。自国のチームを必死に応援する姿は本当に感動的でした。
ロシアワールドカップ終了、現地観戦を終えて。
ロシアワールドカップは15日に決勝戦が行われ、フランスがクロアチアを下して2回目の優勝を達成して幕を閉じました。優勝国フランスの試合を生で観れたのは最高の経験になりました!
今回ワールドカップを現地で観戦して肌で感じたのは、やはり海外のサポーターの熱い雰囲気でした。南米サポーターのように試合前から勝利を確信しているかのように盛り上がって応援いる人たち。ヨーロッパのサポーターも冷静そうに見えて、心の奥底には自分たちが強いというプライドを持って試合を観に来ています。
こういう人たちを見ていると、ワールドカップを優勝するのは簡単なことではないな、と心の底から思います。
日本でも「日本らしいサッカーは何か」、「ベスト16の壁を乗り越えられない」、「外国人監督で行くのか?日本人の方がいいのか?」、「ベテランより将来性のある若手を呼ぶべき」など多くの問題と苦悩を抱えています。
そしてワールドカップを見ていてやっぱり面白いと感じるのは、当然他の出場国にも「初優勝にかける思い」や「スター選手の最後の大会」、「優勝国のプレッシャー」など様々なバックグラウンドがあり、32ヵ国には32通りのワールドカップに対するストーリーがあるということです。そして国際連盟に加盟している193ヵ国よりも多い、211の国と地域がこの32の出場枠を争っています。世界中でサッカーが行われていて、それぞれの国がそれぞれのスタイルのサッカーを見せてくれることも、人々がサッカーに熱中してしまう理由の一つかもしれません。
本当にロシアワールドカップ最高でした!早く欧州サッカーの新シーズンが開幕して欲しい…